私たちの読み聞かせ方〈保育士〉

雲

私たちの読み聞かせ方

〈 保育士 〉

雲

絵本を読み聞かせてもじっと聞いてくれない…
そんな悩みはありませんか?
普段から大勢の子供たちに数多くの絵本を読んでいる保育士さんに、
楽しく読み聞かせるためのコツを聞いてみました。

絵本を読み聞かせてもじっと聞いてくれない… そんな悩みはありませんか?
普段から大勢の子供たちに数多くの絵本を読んでいる保育士さんに、楽しく読み聞かせるためのコツを聞いてみました。

東京都目黒区 自由が丘駅 いいほいくえん 東京都目黒区 自由が丘駅 いいほいくえん
園長先生

園長先生

広告代理店での勤務から出産を機に保育士資格を取得。私も1男2女のママなので、 自分の子供たちにも沢山絵本を読み聞かせています。

朝一番の定番は『もこもこもこ』
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朝一番の定番は『もこもこもこ』

子どもたちが落ち着かない時に読む絵本はありますか?

朝一番の登園したばかりの時は、子どもたちが落ち着かない状況なので、一番下の子でも分かる簡単な慣れ親しんだ絵本を選ぶようにしています。そうでないと子どもたちが絵本に入り込めないですね。例えば、みんなが知っている定番の『もこもこもこ』のように子どもたちも一緒に声を出して繰り返せる絵本を朝一番にもってくると子どもたちも注目してくれます。

一日のスタートからお昼寝の前、おやつの前、おやつの後、その時に合った絵本を選ぶことが大切だと思っています。タイミングを考えつつ読むようにしていますし、時々、本当に自分が読み聞かせてあげたいと絵本を選ぶ時もあります。

『もこもこもこ』は色使い、絵の構成、絵本の大きさとかもそうなんですけど、手遊びができるっていうのも大きいです。どんなに遠くにいる子どもでも、“ぱちんっ”と手を叩いてくれるし、“ぎらぎら~”って手遊びをしたらみんなも“ぎらぎら~”と返してくれる。こういう手遊びができる絵本というのは、構成も中身も簡単だし、繰り返しがあったりするので大人数でもそれぞれが絵を見ながら自分の手を動かすことできて楽しめますね。

保育園の読み聞かせ方って独特かもしれなくて、いきなり本を読まないですね。例えば、まず食事前に配膳前に着席した状態でまず手遊びをします。それから、「はじまるよ、はじまるよ」って手遊びでまず子どもをひきつけて、私の話を聞くんだよって伝えてから、今日の話はね……って絵本の読み聞かせを始めます。

ちなみに、『もこもこもこ』の手遊びは決まっていますか?

もしかしたら、他の保育園では決まっているのかもしれませんが、私は自分でアレンジしています。去年の先生から教わった子どもは、また別な動きをしていますね。決まりはなく、そろえようと思って手遊びをしなくても大丈夫だと思います。

一人一人の子どもにあった読み聞かせ方
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一人一人の子どもにあった読み聞かせ方

男の子と女の子で違いはありますか?

女の子のほうが絵本のほうをよく向いてくれます。なので、男の子が多い時は、車が出てくる絵本を選びますね。絵本の内容が分からなくても楽しんでくれるので、初めての絵本でも男の子の反応が良いのは、「はたらく車」が出てくる絵本です。やっぱり男の子は「車」には夢中ですね。知っているものが絵本の中に入っているかでも反応が全然違います。1,2歳で内容がまだ分からな子どもでも確実に興味を示します。当たり前ですが、その子が電車が好きだったら電車の絵本だし、ライオンが好きだったらライオンの絵本が良いですね。

それぞれの子どもに合わせた絵本選びというと、普段から観察が必要ですね?

一人一人の個性に合わせた絵本選びをしたいのは、やまやまなのですが……、保育園に置いておける絵本には限りがありますので、限られた絵本の中から選ぶ形にはなってしまいます。
でも、一番良いのは、子どもが自ら手に取って選ぶのが理想だと思っているので、私達は、その年齢にあった10冊くらいをすぐに取りやすいところに置いて子どもが自ら選べるよう工夫しています。例えば、食事の後やお休み前に絵本を広げておいてあげると、好きな本を自ら取るようになってきますね。そのうち、だんだん飽きたりすると取り合いのけんかが始まったりしますけどね(笑)。でも、面白いのは、気づいたら子どもが先生のまねをするようにみんなに見せるように絵本を広げたりして友達どうしで読み合っていたりしますね。

大人が読み聞かせたい絵本と子どもが読みたい絵本
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大人が読み聞かせたい絵本と
子どもが読みたい絵本

季節によって読み聞かせたいなって絵本ってありますか?

行事に合わせることはありますね。私達の保育園ではたまねぎを収穫にいく遠足をやっているので、それに合わせて買った本があるんですが、書いてあることは難しいので、絵だけ利用して私たちが語るって感じで読み聞かせています。
「オジサンたちが畑をたがやしているね~」「たまねぎの赤ちゃんがこれなんだよ~」や「今度、遠足で行くところもこんなところなんだよ」と言う具合です。

それを聞いてから遠足に行くと子どもの反応が違いますか?

私達の自己満足ですね(笑)。でも、やっぱり絵本ってその瞬間の効果だけを狙うものではないと思うんです。読み聞かせることで、子ども達がこんな風に変わりましたとか、こんな風に子どもが落ち着きましたとか、効果だけを狙ったら読める絵本がほとんどなくなってしまいますね。
ただ、この目に見たことや聞いたことは現実として子どもの中に残るので、無意味なように見えることの積み重ねが子どもの成長につながるんじゃないかなと思いながら読んでます。1つ確かなのは、子どもにとってはお母さんに読んでもらったその時間はとても幸せな時間ですよね。

たまねぎの絵本は子どもたちが読みたいと思って選んだのですか?

これは私が見せたいだけでした(笑)。私が古本屋であっ! 玉ねぎの本があるって見つけて。たまねぎの本なんて子どもは別に見たくないですよね(笑)。私が読み聞かせたいだけだし、植え方の場面なんかは、絵本と遠足とで季節が逆だったので、全部私の頭の中で季節を変えながら読みました。それで「勉強になりました」なんて子どもからはならないですね~(笑)。

読み聞かせるほうが楽しんでいると、それが伝わるから子供もワクワクしますよね。

そういうことですね…。季節とかっていう話になるとだいたい子供たちは季節には興味を持ってくれないし、季節はこちらが世界を広げてあげる、絵本を見て初めて気付くものですからね。なので、現実の活動と紐づけて季節感を伝えるようにはしています。例えば、1月だったらお正月遊びというテーマでコマ回しをする機会があったんですけど、それにちなんだ絵本を読んだり。

読み聞かせるほうが楽しんでいると、それが伝わるから子どももワクワクしますよね。

そうですね…。子どもたちは季節の話には興味を持ってくれません。季節はこちらが世界を広げてあげる、絵本を見て初めて気付くものですからね。なので、現実の活動と紐づけて季節感を伝えるようにはしています。1月だったらお正月遊びというテーマでコマ回しをする機会があったんですけど、それにちなんだ絵本を読んだり。

子どもの視点っていうことですね。

はい。もちろん大人がテーマを設定して絵本って読んであげるものですけど、子どもが自ら選ぶ絵本と、大人が選ぶ絵本は違うかな~と思います。「これは子ども向けではない」っていうこと自体も、結局大人が選んでるんです。子ども向けじゃなくても、子どもたちが好きな絵本はあるんじゃないかなと思うので、あんまり決めつけないほうがよいのかなと思います。

あやこ先生

あやこ先生

幼稚園時代を含めると約9年間、多くの子ども達と接してきました。 私も1歳半の娘がいて絵本を読み聞かせています。

幼稚園から保育園に移って感じた絵本の読み聞かせ方
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幼稚園から保育園に移って感じた
絵本の読み聞かせ方

以前、幼稚園で働いていた時に、絵本よりも紙芝居を読む機会が多かったので、こちらの保育園の乳児さんを担当していくなかで、例えば、「もこ もこもこ」という擬音ばかりの絵本が、最初どうして面白いのかなと思っていました。でも、実際、読み聞かせていく中で、読み方1つだったり言葉の音というか、子どもたちがすごい反応を示すので、絵本ってすごいなって感じたのが最初の頃ですね。
私自身の子どもが産まれてからも擬音で『ごぶごぶ、ごぼごぼ』(福音館書店)って絵本タイトルが凄い面白そうで気になって、自分の子どもにも買って読み聞かせてみました。

どういう時に読み聞かせていました?

子どもが泣いてたりこっちを向いてほしい時、あるいは、お着替えをした後に子ども達が興奮していて落ち着かせたい時に「ごぼごぼ」って言うだけで、子どもたちも「えっ」って振り返ります。自分の子どもにもいろんな場面で読んでいます。寝る時は小さな声で「ごぶごぶ、ごぼごぼ」って言ったりとか、泣いている時は「ごぶごぶ」って大きな声で言うと「ママなに?」って見てくれたり、読み聞かせ方を工夫しています。

気づいたら子どもたちが自らアレンジ
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気づいたら子どもたちが自らアレンジ

具体的にどのページで読み聞かせを工夫していますか?

このページの小・中・大とある丸を「ど、ど、ど~ん」って徐々に声の大きさを強くして読んでみる工夫をしてました。すると、娘はページの丸い穴が気になって指を入れたり遊ぶようになって、勝手に「どん、どん、ばーん」って娘なりに変えていて「あ、教えてもないのにできるんだな」って感じてました。ここのページはほんとに娘もニコニコしながら遊んでくれています。「もこ もこもこ」も子どもたちが「パチーン」という場面になると子どもたちが勝手に立って「ぱちーん ぱちーん ぱちーん」って手をたたいたりするので、子どもたちにとって本当に反応が良いページというのがありますね。

最後はどのように終わりますか?

最後に絵本の背表紙の丸を“ぴっ”と押して終わります! 絵本って一番最後のページで終わりだと思っていましたが、背表紙に意外にもまだこれから続くんでないかというワクワク感であったり、子どもが楽しめるしかけがあるなって思います。例えば、「おつきさまこんばんは」(福音館書店)という絵本もそうです。この絵本は、子どもにとって身近にあるお月さまだからなのか、静かに見てくれます。保育園で読んでいて「自分の子どもが生まれたら読んであげたい」って思った一冊ですね。読み聞かせていると、大人だとお月さまの顔ばかりを見がちなんですが、子どもたちって猫だったり、お月さまの顔も、まわりの風景もすごい見てくれます。最後は「お月さまが笑っているね」って終わる絵本なんですけど、最後に「お月さまとあっかんべー」っていう風におしまいをすると、子ども達もマネして舌を出したりしてました。

最後はどのように終わりますか?

最後に絵本の背表紙の丸を“ぴっ”と押して終わります! 絵本って一番最後のページで終わりだと思っていましたが、背表紙に意外にもまだこれから続くんでないかというワクワク感であったり、子どもが楽しめるしかけがあるなって思います。

例えば、「おつきさまこんばんは」(福音館書店)という絵本もそうです。この絵本は、子どもにとって身近にあるお月さまだからなのか、静かに見てくれます。保育園で読んでいて「自分の子どもが生まれたら読んであげたい」って思った一冊ですね。読み聞かせていると、大人だとお月さまの顔ばかりを見がちなんですが、子どもたちって猫だったり、お月さまの顔も、まわりの風景もすごい見てくれます。最後は「お月さまが笑っているね」って終わる絵本なんですけど、最後に「お月さまとあっかんべー」っていう風におしまいをすると、子ども達もマネして舌を出したりしてました。

音に敏感な子どもたち
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音に敏感な子どもたち

お子さんに最初に買った本って憶えていますか?

私は定番なんですけど『はらぺこあおむし』(偕成社)です。歌いながら読む本がすごいいいですね。「♪こんこんこんな顔~」って(笑)。長い物語にはなんですが、音が心地よいのか、カラフルな色が見えやすいのか、じっと見てくれていますね。保育士さんだとみんな絵本を歌にするのが定番になっていますね。児童館などでもはらぺこあおむしのシアターをしたりしてましたね。「♪こんこんこんな顔~」(笑)。

よく歌を保育園で覚えて帰ってきますが、あれは絵本からなんですね。

「♪やかんに顔があったらどんな顔~」って質問をして「♪こんこんこんな顔~」って怒っている顔になったり表情豊かに表現できるので、子ども達もマネして怒るとか、言葉がでなくても表現ができるので、音から入る絵本は本当にオススメです。

のりこ先生

のりこ先生

保育士6年目 私も小さい時から絵本が大好きで本屋で面白そうな絵本があったらつい買ってしまいます。

私自信、絵本を読むのが大好きです!
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私自信、絵本を読むのが大好きです!

私は、個人秥Ǻてくるフレーズが共通しているので、子供たちも一緒に「だ~れ?」っておしゃべりしたり、絵本から言葉のやりとりも楽しめるように毎朝読んだり、おやつの時に読んだりしています。

絵本が準備体操に!
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絵本が準備体操に!

『だるまさんと』(ブロンズ新社)という絵本は、一つ一つの言葉が繰り返されます。メロンさんとだるまさんがいろんな動作をするんですけど、読んでいると子供たちがだるまさんの絵に合わせて体を動かしたり、気が付いたら子どもたちがぎゅーって抱きついていたりするので、おしゃべりのやりとりとして楽しんでいます。
ダンスなどをする前に、準備運動のように「だ・る・ま・さ・ん・と」って言いながら、体を動かしたい時に絵本を読むこともありますね。

読み方は自分で考えたのですか?

そのまま読むと「くだものさんくだものさんだ~れ」なんですが、簡単な歌にしてみると「♪くだものさ~ん くだものさ~ん だ~れ」という具合に簡単な思いついたら歌にしちゃっています。

雨の日に読み聞かせる絵本ってありますか?

雨の日は外に行けないので「今日は雨がふっているねぇ~」って話しかけて、実際にてるてるぼうずを作って「今日はてるてるぼうずの話なんだよ~」って言いながら絵本の読み聞かせを始めます。雨の日は室内で楽しめるように、傘などをモチーフにした工作を作ったりしますが、その前段階として、『ぼく、あめふりお』(教育画劇)のような絵本を読み聞かせて、子供たちが作るものをイメージできるようにしています。

絵本愛!その瞬間を楽しむことが大切!
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絵本愛!その瞬間を楽しむことが大切!

皆さん、これらの絵本は自分で持っていたんですか?

個人的に絵本が大好きなので、図書館や本屋に行って面白そうだなって思ったら、ついつい買ってしまいますね(笑)。保育園における本って限られてくるので、保育士は自分のイチオシの本をみんな持っていると思います。

保育士さんの話をお伺いしていると、絵本への愛が凄くてそれが読み方にも表れますね。

それが子供にも伝わるからストーリーに入りこみやすいんだと思います。ママの悩みでよくあるのが、読み聞かせていても、聞いているのか聞いていないのか分からないこと。読み続けていいものかって悩んだりします。

この間、絵本の作家さんが子供にお薦めの本を紹介するイベントに行った時に、まさにそういう質問がありました。その作家さんは、「絵本を読むっていうよりも子供たちはお母さんと一緒に過ごしている時間がきっと楽しいはずです。子供がじっくり読んでなくてもその時間をお母さんが楽しかったら子供も絶対楽しいはずだから、絵本を読むことに集中するより、子供さんとのやりとり大切にしてあげて欲しい」と仰っていましたね。私も子供たちに読み聞かせていると、反応はなくても実は目で追っていたりするのを感じる時がありますよ。

ママにとっても勇気がでますね。

そうですね!!

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