
うさぎのCottontailは、イースターバニーに憧れるうさぎの女の子。イースターバニーとは子どもたちにイースターエッグを届ける特別なうさぎで、賢く、優しく、すばしっこくなければなりません。意地悪なうさぎは「お前には無理」と馬鹿にしますが、彼女は「今にわかるわ」と言い返します。
やがてCottontailは結婚し、21匹の子どものお母さんになりました。意地悪なうさぎは、「そら見たことか。卵は俺たち立派な男に任せて、お前は子守でもしてな」と笑います。彼女自身も「もう若くないし」と一度は夢をあきらめますが、育児を頑張ってきた彼女に奇跡が起きるのです。
我が家の長男は女子力が高く、可愛いものが大好き(笑)。お遊戯会でも、唯一の男の子のうさぎ役として頑張っていました。そんな息子のために、ウサギが登場する本書を選んでみました。
しかし意外な事に、長男が一番喜んだのが、Cottontailが子ども達に家事を仕込むシーンでした。彼らは料理にはストーブ、洗濯には洗濯板というように、昔ながらの方法で家事をします。この様子がとても面白かったらしく、「みんな何をしているの?」と興味津々。
私が、「昔は電気もガスもなかったから、木を燃やしてお料理していたの。洗濯機もないから、手で洗っていたのよ」と、教えると心底驚いていました。そして、「そうか! だから桃太郎のおばあさんは、川で洗濯していたんだね!」と新たな気付きがあったようでした。
子どもたちが知る由もない「昔」は、不思議がいっぱいのワンダーランド。彼らにはとっては新鮮で魅力的な世界なんですね。このように、生活史を絵付きで学ぶ事ができるのも、絵本の大きな魅力だなあと感じました。
イースターは、キリストが亡くなって三日目に生き返った日を記念する日です。イースターは毎年変わるのですが、西方教会では3月22日から4月25日の間、東方教会では4月4日から5月8日の日曜日に行われます。
イースターは子どもたちが大好きなイベントで、庭や家に隠された卵を探すエッグハントなどで家族や友達と盛り上がります。
また、この期間の楽しみと言えば、やっぱりお菓子!国によって、様々なイースターのお菓子があります。 例えばイギリスやオーストラリアなどでは、Hot cross bunという十字模様のパンが店頭に並びます。これはキリストがはりつけになった様子を表しています。
By fabiform – Photo by fabiform, CC 表示-継承 3.0, Link
イタリアには鳩の形のColombaというケーキがあります。アーモンドとフルーツがたっぷりの贅沢なお菓子です。
ブルガリアではCozonacという、フルーツたっぷりの生地を三つ編みにねじった パンを食べます。
By L.Kenzel – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
食はその土地の風土が色濃く反映されるものです。言語だけでなく、様々な視点から総合的に学ぶ事で、異文化をより深く理解できますよ。
By Florence Vandamm, photographer – Billings Gazette (Billings, Montana), March 10, 1929 (pp. 8–9), Public Domain, Link
作者のデュ・ボウズ・ヘイワードは、1885年にアメリカで生まれました。若い頃はポリオや腸チフスなどの大病を経験し、大変な苦労をしました。しかし病床にあっても執筆を続け、文学への情熱を絶やさず、後に作家として成功を収めます。彼の代表作「ポーギー」は、「ポーギーとベス」という名でガーシュウィンがオペラ化し、今でもブロードウェイで上演される名作です。
実は最初、この本は現代の作品だろうと思っていて、1939年出版と知った時は本当に驚きました。今でこそ女性の社会進出が進んだアメリカですが、当時は男尊女卑が根強く、女性は良き母・良き妻として家庭に入る事は一般的でした。 彼は本書を娘のために書いたのですが、「母親になっても夢を叶えられる」というメッセージは、どれだけ多くの女の子たちを励ましてきた事でしょうか! もしかすると、読み聞かせていた母親たちも勇気をもらったかもしれません。 読めばきっと誰でも、「遅すぎることはない。挑戦しよう!」という勇気が湧いてきますよ。
大人はもちろん、子どもでも、努力しているのに上手く行かないなと悩む事はあるでしょう。でも、あきらめる前にちょっと待って!そんな時はこの本を開いてみてください。Cottontailの一生懸命な姿に、あきらめずにもう一度がんばろうという勇気がもらえるはずですよ!
ライター:MKN Nakajima
1歳と3歳の男の子のママです。
学生時代から英語が好きで、語学研修や海外文通などを通して英語に親しんできました。
私が英語を学んで強く感じたのは、「英語が自分の世界を広げてくれた」ということです。
子どもたちには、英語絵本を通して様々な価値観に触れ、多様性に満ちた社会を理解する力を培って欲しいと思っています。
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