生まれたばかりの小鳥ちゃんが、母を探しにドキドキほんわかな大冒険

海外絵本・英語絵本におすすめの『Are You My Mother?』

今回紹介するのは、『Are You My Mother?』(『あなたがぼくのおかあさん?―Are You My Mother?』、鈴木出版社刊)は、アメリカで半世紀以上愛されている定番絵本です。もともと児童向けに書かれた物語を、幼児向けにわかりやすく再編したボードブック版です。ごく簡単な英語を使用しているので、大変読みやすく、赤ちゃん(0才)からの読み聞かせや、英語を勉強中のお子さんにオススメです。

生まれたばかりの赤ちゃん鳥が、お母さん鳥を探しに旅に出ます。生まれたばかりでまだ空を飛べません。さらに、お母さんはどんな姿か知らないのですから、さあ大変。旅の途中に出会うのは、子猫ちゃん、にわとりさん、犬、牛、それから……。読んで聞かせる大人も、聞いている子どももドキドキ、だけどほんわか笑える、そんなお話です。大冒険の始まりです! 

 

ドキドキはらはら、でもほんわかやさしい

物語は、お母さん鳥が卵を温めているところから始まります。卵が動き始めて、お母さん鳥は出かけてしまいます。そんな時、卵から赤ちゃん鳥が誕生します。

お母さん鳥の姿がなく困った赤ちゃん鳥。お母さん鳥を探しに行こうと巣から飛び立つものの、巣から落ちてしまいました。まだ飛べないのです。一生懸命に歩いてお母さん鳥を探しにでかけます!

海外絵本・英語絵本におすすめの『Are You My Mother?』

お母さん鳥を探し始めるものの、顔もしらない赤ちゃん鳥。出会うすべてが、初めてみるものばかり。みんなに”Are you my mother?”(あなたはぼくのおかあさん?)と聞いてまわります。

海外絵本・英語絵本におすすめの『Are You My Mother?』

そして最後に出てくるのは、大きな大きなショベルカー。赤ちゃん鳥は、「わかった!」とばかりに”You are my mother!”(あなたがぼくのおかあさんだね!)と叫びます。さあ、ショベルカーはなんと答えるのでしょうか?

主人公の赤ちゃん鳥の子どもらしい前向きさ、タフさには、思わず笑みがこぼれます。出会った動物たちがお母さんではないと知ったとき、

原文:
”I have a mother… I know I do. I will find her. I will. I WILL!”

日本語訳:
「おかあさんはいるんだ。ぜったいに探してみせる!」

と、落胆するどころか、再び歩み出すのです。

この子どもらしい柔軟性は、自分の娘の姿と重なり、読んでいるうちに顔がほころびます。

 

読み聞かせにもってこいの一冊

使用されている英語が簡単で単語の繰り返しも多いので、読み聞かせに最適です。何度か読んでいるうちに、子どもも覚えてしまいます。

4才の娘のお気に入りは、赤ちゃん鳥が木から落ちる場面。”Down, down, down! Plop!”と言って、指でなぞって読んでいます。Downのように日本で広く認知されている単語は、子どもにとっても馴染みが良く、またリズミカルなテンポと語呂が面白いようで、自ら声に出して楽しんでいます。

海外絵本・英語絵本におすすめの『Are You My Mother?』

お母さん鳥はお母さんらしい優しい声で、牛はのんびりとどっしりとした声などと変化を付けて読むと、子どもはとても喜びます。短いストーリーですので、ゆっくり繰り返し読んでも飽きずに読み切ることができます。

やさしい英語で面白いのには理由があります

原著は、P. D. Eastman。アメリカで最も有名な絵本作家の一人です。1960年に初版の児童向けシリーズは、2007年に「先生が子どもたちに勧める本トップ100」*、2012年「絵本投票トップ100」**に選ばれました。

今回紹介したボードブック版は、これまた大変著名なアメリカ人児童文学作家Dr. Seussが幼児向けに再編したものです。Dr. Seussは、識字率向上のため子どもたちが英単語を楽しく覚えられるよう工夫をこらした作品を数多く残しています。これらの作品は映画化されているものも多く、『Dr. Seuss’ The Lorax』(『ロラックスおじさんの秘密の種』)、『The Cat in the Hat』(『ハットしてキャット』)、『How the Grinch Stole Christmas!』(『グリンチ』)などは日本でも公開されました。アメリカ絵本二大巨匠による作品、大人も子どもも楽しめる理由です。

 

何度読んでも楽しい絵本です。次女が2才のころ、英語で読んでも、「ねこ!」「とりちゃん!」と日本語でかえしていましたが、4才になる今では、「キャット!」「にわとりはHen?」などと尋ねてくるようになりました。物語を通じて自然と英語の世界に親しんでいたようです。イラストがかわいいので長女には、0才のころから見せています。いまだに一人で開いていたり、就寝前に読んで欲しいと持ってきます。足掛け7年、丈夫なボードブックがすり減るくらい、我が家では定番の一冊になりました。

*先生が子どもたちに勧める本トップ100(2007年):
National Education Association (2007). “Teachers’ Top 100 Books for Children”. Retrieved August 19, 2012.

**絵本投票トップ100(2012年):
(Jump up ^ Bird, Elizabeth (July 6, 2012).
“Top 100 Picture Books Poll Results”. School Library Journal “A Fuse #8 Production” blog. Retrieved August 19, 2012.)

プロフィール

nikotaka

ライター:nikotaka

7歳と4歳の娘の母です。趣味は語学学習で、独身時代はアメリカ留学、最近は中国語検定三級を取得しました。
絵本の読み聞かせが毎晩の日課です。英語学習はこれからですが、まずは海外の文化や言葉にふれて世界を広げてほしいという想いから、時々海外の絵本も読んだりしています。子どもと物語の内容について話し合いながら読み進める作業は、日本語の絵本とは違った楽しみです。

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