動物園から届いたのはなんだろう? めくってドキドキ仕掛け絵本

海外絵本・英語絵本におすすめの『Dear Zoo』

子どもの頃、ペットを飼ってみたいと思ったことはありませんか? 今回ご紹介する『Dear Zoo』(『どうぶつえんのおじさんへ』、大日本絵画)は、ペットを飼いたい主人公が動物園に「ペットにする動物を送ってください」と手紙を書くところからはじまります。さっそく大きな箱が届きます。箱の中には何がいるのかな? フリップをめくると中には動物が! それはどんな動物? ペットにするにはどうかな? 入っていた動物が気に入らないので送り返すと、次のページには新しい箱が届きます。さて、お気に入りのペットは見つかるのでしょうか。

 

箱の中の動物を、想像して、めくって、当ててみよう

海外絵本・英語絵本におすすめの『Dear Zoo』

動物園から送られてきた箱の中身を当ててみるのが、この本の醍醐味です。娘が0才の時は、よくフリップをめくって中の動物を見つけて喜んでいました。

この『Dear Zoo』は15cm四方のフリップ仕掛けのボードブック絵本です。とても丈夫で、持ちやすく、4才の娘は自ら本棚から持ち出して遊んでいます。

箱を開いて中の動物を見るという仕掛けが楽しいこの絵本。箱の色も大きさも様々で、箱を開けると中にはかわいらしい動物が出てきます。赤ちゃんから大人まで、箱を開ける時はドキドキワクワクしますよね。

 海外絵本・英語絵本におすすめの『Dear Zoo』

ストーリーは単純でほとんど同じ文章で構成されているので、言葉の繰り返しの好きな2~4才のころは、何度も読んでほしいとリクエストされました。一つの箱ごとに動物の感想が描写されます。読み聞かせを始めると、「He was too tall! だって。何だろう?」「キリンさん!」というように、描写の内容から動物を当てっこするようになります。

文中で使用される形容詞は耳慣れないものが多いのですが、何度も読み返して単語を動物に当てはめることによって、感覚として覚えているようです。

 

親子で一緒に読んで、単語を覚えよう!

子ども一人でも楽しめるこの絵本ですが、親子で一緒に読むと、ストーリーから学べることがたくさんあります。

海外絵本・英語絵本におすすめの『Dear Zoo』

たとえば、この動物、

原文
“He was too grumpy! I sent him back.”

 日本語訳
「ちょっと気難しすぎるよ! だから動物園にかえしちゃった。」

 単語grumpyは、辞書で調べると「機嫌の悪い、気難しい」(ジーニアス英和辞典)とあります。ではgrumpyが、実際にどんな感じの人や態度にあてはまるかというと、なかなか想像しにくいものです。日本語では、子どもが大声で泣いて騒ぐのも「機嫌が悪い」といいますし、ツンとした態度も「気難しい」といいますよね。

フリップをめくると、この動物の答えはラクダとわかります。単語grumpyは日本語でいうと、不愛想で渋面の怒りっぽい態度を指します。ちなみに、ラクダは怒ると唾を吐いて威嚇するそうです。前述した、泣いて大騒ぎすることや、ツンとした態度ではないのですね。

さらに、登場する動物名は、本文中に英語で出てきません。子どもがめくったときに英語で答えてあげられるように、読み聞かせる前に予習しておいたほうがいいかもしれません。ゾウ、キリン、ライオン、ラクダ、ヘビ、サル、カエル……最後の動物は何でしょう? 親子で一緒に読むと、英語学習と自らハードルをあげなくても、自然と動物の名前と形容詞が身につきます。

 

愛され続けて、35周年のベストセラー

絵本作家Rod Campbellによるこの大ベストセラーは、1982年にイギリスで発売されて以来、2017年で35周年を迎えました。今では世界中で翻訳され、また仕掛け絵本やCDブックなど様々なかたちに再編されています。

日本では大日本絵画より『どうぶつえんのおじさんへ』というタイトルで出版されています。

Rod Campbellはインタビューの中で、「自分の家には本がなかったけれど、子どもの時から本は大好きだった。本との出会いは学校で、最初は読んでもらうのが本当に好きだった。それでだんだん自分で読むようになっていった。文章を読むことを通じて、自らの想像力を養い、本の世界に広がる多種多様な経験を積むことは、幼児期に大変重要だ。」と答えています。この仕掛け絵本『Dear Zoo』はまさにこの想いから生まれた一冊なのですね。

 

 

単純なストーリーとシンプルなイラストで綴られたこの仕掛け絵本。もちろん私たち親子もずっと親しんできたお気に入りの一冊です。繰り返しの多い単純な文章が、子どもたちを飽きさせません。わかりやすいイラストとストーリーが子どもの興味をひきつけ、想像力と語彙力を伸ばすことができます。楽しく読んでいるうちに自然と英単語が身につく、というのは親としてやっぱりうれしいものです。

 

編集部追記:2017年5月に取材したEnglishおててサインのレッスンでも『Dear Zoo』が使われていました。
【取材】日常の子育てに英語環境を取り入れるEnglishおててサイン  

プロフィール

nikotaka

ライター:nikotaka

7歳と4歳の娘の母です。趣味は語学学習で、独身時代はアメリカ留学、最近は中国語検定三級を取得しました。
絵本の読み聞かせが毎晩の日課です。英語学習はこれからですが、まずは海外の文化や言葉にふれて世界を広げてほしいという想いから、時々海外の絵本も読んだりしています。子どもと物語の内容について話し合いながら読み進める作業は、日本語の絵本とは違った楽しみです。

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