英語絵本で詩に挑戦してみよう!

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

この詩の主人公は黒くて毛がモジャモジャの愛らしい一匹の犬。その名もヘアリー・マクレリー。黒い長い毛から細くて短い脚がチョコッと出ていて、しっぽがピンと立っていて、その黒い毛から見えるクリクリした目が、なんとも可愛い主人公。

ドナルドソンさん家の飼い犬ヘアリー・マクレリーは家の門を出てお散歩に出かけます。

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

最初は一匹だったヘアリー・マクレリーですが、 馬ぐらい大きなヘラクレス・モースが加わり 白黒水玉のボトムリー・ポッツが加わり むくむく毛むくじゃらのマフィン・マクレーが加わり 骨のようにガリガリのビッツァ・マローニが加わり 地面にお腹がつきそうなシュニッツェル・ヴォン・クラムが加わり。

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

6匹はしっぽをフリフリ振りながら 店を過ぎ、公園を過ぎ、町の端までどんどん進みます。 くんくんニオイを嗅ぎながら チラリチラリと家々を覗きながら。

新しい仲間が加わる度に、全員の名前が順に繰り返されます。最初はHairy Maclaryだけだった詩の一文が6人結集後には、こんなにも長くなります。

原文
“Schnitzel von Krumm
with a very low tum,
Bitzer Maloney
all skinny and bony,
Muffin McClay
like a bundle of hay,
Bottomley Potts
covered in spots,
Hercules Morse
as big as a horse 
and Hairy Maclary
from Donaldson’s Dairy”

1匹ずつ仲間が増えていき、文が長くなっていくのは子ども達にとって楽しみの1つです。

ヘアリー・マクレリーとその仲間たち

本作ヘアリー・マクレリーは詩の絵本です。英語の詩と聞くと「外国語で子どもに読めるのかしら?」と不安に思われるパパママもいらっしゃるかもしれません。しかし、本作はとてもテンポの良いリズムと、繰り返し。シンプルなストーリー展開で小さいお子さんにも簡単に理解でき、またそのリズムの良さがクセになってしまうポエム初心者さんに最適な作品です。

例えば、ヘアリー・マクレリーとその仲間の名前は全て韻を踏んでいて、リズミカルな言葉遊びのようになっています。

原文
Hairy Maclary from Donaldson’s Dairy
Hercules Morse as big as a horse
Bottomley Potts covered in spots
Muffin McLay like a bundle of hay
Bitzer Maloney all skinny and bony
Schnitzel von Krumm with a very low tum

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

ヘアリー・マクレリーのお友達はそれぞれ名前もリズミカル。またそれぞれに大きな特徴があり、見た目も愛らしくて子ども達にとってはとても親しみやすいキャラクター作りをしています。

また6匹が町を歩くシーンや逃げるシーンもリズム感たっぷりなので、まるで1冊丸々お歌を歌っているような気持ちになれます。

また子どもは繰り返しが大好き。我が家の3才も「まただー」とケラケラ笑いながら、繰り返し部分を楽しんでいます。年齢が上がると、次に何が起こるか予測することもできるようになってくるので登場した順を覚えながら自分で全員の名前を言おうとチャレンジしています。

この物語で最大の盛り上がりを見せるのが、町で一番強いタフ猫トムの登場シーン。

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

犬が散歩に行く、仲間が増えていく、という単調なストーリー展開ですが、最後に出てくる町で一番強いタフ猫のトムはこのお話の一番のスパイス。どの子もタフな猫のトムが大好きです。最後は大きな声で「ミャァァァァァァーーー!!」と締めくくって下さいね。

ちょうど2才を過ぎた頃から、子どもは物には「サブカテゴリ―がある」ということを認識します。例えば、今までは「お花」だけだったのが、世の中には「チューリップ」というお花や「桜」という気になるお花や「ひまわり」というお花があるんだ、ということが少しずつわかってくるのです。

そんな年齢にも効果的なのが本作品。犬にも色々な大きさの、色々な色の、色々な特徴がある犬がいて、それぞれに名前があるんだ、ということをこの絵本を通じて知るのもいいかもしれませんね。

リズムを楽しみましょう!

本作の最大の魅力は、なんといっても前述した「リズム」です。日本の詩や俳句、短歌に共通しているように詩というのは字数を揃えたり、韻を踏んで、文学なのにまるで歌のような独特なリズムを作り出します。

このドナルドさん家のヘアリー・マクレリーも同様です。特に本作では、韻をしっかりと踏むことによって上手にリズムを作り上げていきましょう。

「とは言っても英語が苦手で……」 「英語の詩なんて読んだことがないから、読み方がイマイチわからない」

という方もいらっしゃるかもしれませんね。英語の詩を上手に読み聞かせるには、まずは韻を踏んでいる単語を少し大きな声で発音してみましょう。あるいは、少しアクセントをつけて強く読んでも、それらしく聞こえるようになりますよ。是非、試してみて下さいね。

また、YouTubeをひらくとネイティブの発音での読み聞かせ動画も多数あります。どうしても自信がない、あるいは、まずはパパママがしっかり発音を練習したいという場合は見て参考にしてみるのもオススメです。

世界中で愛され続ける犬の詩

ニュージーランド出身の本作品の作者リンリ―・ドッドは英語圏で最も名の知られている絵本作家のひとりです。彼女の代表作がこちらで紹介した『Hary Maclary from Donaldson’s Dairy』。この後、彼女はヘアリー・マクレリーのシリーズを21作品も書き、後に今シリーズは全世界でシリーズ累計500万冊を売り上げたベストセラーとなりました。性別を問わないすべての子どもたちを対象にした彼女の詩は世界中で子どもたちに愛されています。

海外絵本・英語絵本におすすめの『hairy-maclary-from-donaldsons-diary』

ヘアリー・マクレリーシリーズはもともとは就学前の子ども向けにデザインされました。テンポの良さやストーリーのシンプルさ、イラストもカラフルで、舞台が日常生活に限りなく近いことなどから1才~2才ぐらいの子どもにも十分読んであげられる絵本です。しかしシリーズ内で使用されている語彙は簡単なものだけではなく、小学校低学年でも通用します。兄弟姉妹で長く楽しめる詩ですね!

韻の踏み方やリズムなど、英語という語学の感覚を養うのにもピッタリです。 我が子に英語の本を読んであげたい、英語の詩を読んであげたい、けどどんな本を選んだらいいのかわからない、という方にオススメしたいのが本作ヘアリー・マクレリーです。英語の詩のリズム感や韻の踏み方など、英語の詩初心者の方にとっても楽しみやすい作品です。

プロフィール

yumitchellco

ライター:yumitchellco

3歳の女の子を持つ英国北部スコットランド在住のママです。
「本との出会いは一生の財産」をモットーに娘が0歳の時から毎日読み聞かせは欠かしません。絵本を通して様々な世界を体験してもらいたいと、日々、どんな絵本を読んでいるか、どんな絵本が面白いかママ友と情報交換をしては色々な絵本を読んでいます。

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