カモ一家の引越しで大騒ぎ!ボストン市民の優しさに心温まります

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ライター:MKN Nakajima

春は命が芽生える季節。心が自然とウキウキしてきます。そんな時期にぴったりなお話が、この『Make Way For Ducklings』(かもさんおとおり)です。

可愛いカモの赤ちゃん一家と街の人々が繰り広げる優しいお話に、心が陽だまりの様に暖かくなりますよ。

カモのお引越しにハラハラ・ドキドキ!

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このお話の主人公はカモのマラード夫妻。安心して赤ちゃんを育てられる所を探すため、ボストン中を飛び回ります。

やっとの事で見つけた川の中州に巣を作り、やがて8羽の赤ちゃんが生まれます。マラード奥さんは、泳ぎ方や歩き方を子どもたちに特訓し、1週間ほどでマスターさせます。

さあ、実はこのお話、ここからが本番! マラード奥さんは、8羽の赤ちゃんを連れ、お引越しするのです! 目指すは、お父さんが待つパブリックパーク。けれど、そこへは車がビュンビュン走る大通りを渡らなければなりません。マラード奥さんたちは無事にお父さんと会えるのでしょうか? ドキドキの大冒険の始まりです!

韻を踏んだところに子どもが大興奮!

3歳になる長男は鳥が好きで、カラスも「かわいい!」と言うくらい(笑)。そんな彼のために、この本を選びました。結果は大正解! まず喜んだシーンが、卵からヒナがかえる所です。

実は長男はお兄ちゃんになったばかりで、最近は動物の赤ちゃんにも興味津々。文を読んであげると、「赤ちゃん、いっぱい!」と嬉しそう。韻を踏んだ名前も面白いらしく、「クワッ」と連呼していました!

読んであげた文章は、こちらです。

原文
“One day the ducklings hatched out. First came Jack, then Kack, and then Lack, then Mack and Nack and Ouack and Pack and Quack.”

日本語訳
「ある日、ヒナがかえりました。最初に出てきたのがJack、それからKack、その後にLack、その次はMack、Nack、Ouack、Pack、Quackです」

そして2つ目のツボは、おまわりさんが引越しを手伝ってくれるシーンです。凶悪事件に出動するはずのパトカーが、カモの引越しのための交通整理に駆り出されるというユーモアを理解し、楽しんでいました。長男は鳥もパトカーも大好きなので、一冊で2度美味しい内容でした!

お話の舞台と作者について

この本は1941年に発売され、最も権威ある児童書の賞であるコールデコット賞を受賞しました。作者のロバート・マックロスキーはこの賞を2度受賞し、20世紀を代表する作家として高く評価されています。

この作品の舞台になったボストンは、アメリカで最も歴史の古い街の一つで、経済と文化の中心地として知られています。ハーバード大学やMITを始め教育機関も多く、学生の街でもあります。作者のマックロスキーも奨学金を得て、ここで美術学生として過ごしました。

作中には、パブリックパーク、ビーコンヒル、議事堂など実在する名所が登場しますが、パブリックパークには、マラード一家の銅像があり、多くの市民に愛されています。マラード奥さんと8羽の赤ちゃんが列をなす姿は、絵本からそのまま飛び出してきたよう!

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発売から75年たった今でも、世界中の人に愛されているカモ一家ですが、それはマックロスキーの作品への真摯な想いがあったから。カモが上手く描けなかった彼は、本物のカモを1ダース買い、お風呂で飼っていたのだそう。この芸術家魂には脱帽ですね!

プロフィール

MKN Nakajima

ライター:MKN Nakajima

1歳と3歳の男の子のママです。
学生時代から英語が好きで、語学研修や海外文通などを通して英語に親しんできました。
私が英語を学んで強く感じたのは、「英語が自分の世界を広げてくれた」ということです。
子どもたちには、英語絵本を通して様々な価値観に触れ、多様性に満ちた社会を理解する力を培って欲しいと思っています。

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