
イギリスで生まれた世界的に有名なクマのプーさんが、物語の世界から飛び出して、おなじみの仲間たちと一緒に登場するこちらの絵本をご紹介します。
クマのプーさんのお話を知っている人ならだれでもわかるシルエットクイズや、時間、色、曜日、天気など日常で使われる基本的な英語が素敵なカラーイラストと共に出てくる仕掛け絵本です。クイズの答えは小窓のような部分をめくると出てくるしかけなので、子どもたちもワクワクしながら英語を学べます。
この絵本は、クマのプーさんのもの語をベースにした英語を学ぶ子どもたちに向けて作られた作品です。オリジナルの挿絵はE.H.シェパードですが、『Nursery Time with Winnie the Pooh』のイラストはシェパードの絵の世界観を再現しているかのような線描と優しい色彩で、ナチュラルな雰囲気です。私は一目で心惹かれました。
ページをめくると早速クイズ。「Guess Who?」のページでは、見たことのあるシルエットが! ぱっとめくると知っているキャラクターが登場。他にもキャラクターの好きな食べ物を尋ねる「Who likes eating honey?」とかれたクイズや、プーさんは何時に何をしているかを英語で知ることのできるページもあります。
我が家では5才になった息子と7才目前の娘と一緒にこの絵本を見ました。大きな本なのでみんなでのぞきこめます。くまのプーさんはDVDで見て知っているので、シルエットクイズもすぐにわかった様子。
1年生になった娘は簡単な時刻なら時計を読めるようになっていたので、「Let’s tell the time with Pooh」のページでは「7 o’clock」とこちらが言うとすかさず「体操の時間、7時」と絵を手掛かりにおしゃべりしはじめました。「7o’clockと言ってみて」というと真似して発音します。
「なにしてるのかな?」と聞くと子どもたちはじっくり絵を見てプーと仲間たちが何をしているかを私に教えてくれました。
5才の息子には時計は難しかったようでしたが、発音を真似したり、colourfull baloonsやcounting funのところでは、知っている色や数の英語を言いながら、めくるのを一緒に楽しみました。
イギリスには、Winnie-the-Poohをはじめ、ピーターラビット、クマのパディントン、ひつじのショーン、メイシーちゃんなど日本でも人気のある動物のお話がいくつもあります。
プーさんが生まれたのは、1926年のことです。作者のA.A.ミルンが息子のクリストファー・ロビンとよく訪れていたロンドン動物園に、モデルとなる子熊のウィニーがいました。クリストファー・ロビンは大好きなこのウィニーの名前を自分のテディベアにもつけていました。そこから着想を得てミルンはWinnie-the-Poohを生み出したそうです。
さて、そんなクマのぬいぐるみですが、イギリスなどの欧米諸国ではクマに限らず動物のぬいぐるみが人気です。クリストファー・ロビンもイーヨーやティガー、ピグレットをもっていましたよね。中には大人になっても大事にしていて、一緒に寝ている人もいるというのを聞いて驚く人もいるかもしれません。もちろん男性もです。
しかし、イギリスでは驚くことではないようです。ホテルなどで、ぬいぐるみの忘れものが多く、調べたところその持ち主の多くは大人だったという話もあります。
その理由については、欧米では赤ちゃんのうちから子ども部屋を与え、一人で寝かせるのが一般的とされています。部屋にはモニターを置いたり、ママが何度か子どもの様子を見たりしながら、一人で寝てもらいます。それは子どもができても夫婦関係を大切にするという文化があるのと、小さな子でも早くから自立を促すための習慣なのだそうです。
ですから、子どもたちは、ぬいぐるみやタオルなどお気に入りのものと一緒に寝るのです。ずっと一緒だったぬいぐるみは一緒に寝るだけでなく秘密の話を聞いてもらう親友のような存在になっているのでしょうか。だから大人になっても大事にしている人が多いのかもしれません。
ちなみに私自身は、お気に入りのぬいぐるみは持っていた記憶がなく、自分が子どもの頃、母親に添い寝してもらうことで安心感を得ていた記憶があります。今は自分の11ヶ月の子どもと一緒に寝ています。上の子が6才になりベッドで寝るようになったときには、自分のお気に入りの人形を抱いて寝ていました。その人形が彼女のお気に入りの存在になるのかもしれません。
この『Nursery Time with Winnie the Pooh』は基本的な生活で使う英語を、プーさんと一緒に学んでいく仕掛け絵本ですが、他にもAndrew Greyの描くWinnie-the-Poohの仕掛け絵本がいくつか出ています。
『Hide and Peek』『Four Seasons with Winnie-the-Pooh』『My Pooh Play House』などがあります。
自然豊かで魅力あるプーさんの世界にひき込まれます。もちろん「クマのプーさん」のオリジナルのお話のほうもあわせて読み聞かせしてみるのもおすすめです。
ライター:Souffle
6歳、5歳、0歳の子どもの母です。
絵本は自分が大好きで読んだり、描いたりしています。
特に自然描写の豊かなもの、ユーモアのあるものが好きで、海外ものも含め毎晩寝る前に1冊ずつ読み聞かせをしています。子どもたちはまだ簡単な英単語しか理解していませんが、まねして発音しています。いつか絵本や読み物の舞台となった外国の地を、大きくなった子どもたちと訪れるのが夢です。
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