幸せは皆で分け合おう! 幼児期に読んであげたい世界一美しいにじいろのさかな

海外絵本・英語絵本におすすめの『the-rainbow-fish』
ライター:yumitchellco

きれいな美しい青色の海に、キラキラと輝くお魚が印象的な1冊。今回ご紹介するのは全世界で1500万部を売り上げたベストセラー『The Rainbow Fish』(『にじいろのさかな』、講談社)です。このプリズムのような加工が施されているキラキラ光るうろこがお話のキーワードです!

海外絵本・英語絵本におすすめの『the-rainbow-fish』

本作の主人公は本の表紙に描かれている1匹の魚にじうお。虹色にキラキラ光るうろこをもった世界で一番美しいお魚です。にじうおは、その美しさゆえにプライドが高く、天狗になっています。同じ海に暮らす小さなお魚が「1枚でいいから、君のキラキラと光り輝くうろこを分けてくれないかい?」と言ってきますが、にじうおは自分のうろこをあげようとはしません。にじうおの少し鼻にかけた態度や言い方から、海の魚たちは、にじうおから泳ぎ去って行き、にじうおは独りぼっちになってしまいます。

そこで、にじうおは海の賢者であるタコに、どうしたらいいのかを相談しに行きます。タコが教えてくれた友達を作る方法とは? そして、にじうおが幸せになれる方法とは? 読み終わる度に「あー、よかった!」と思える1冊です。

テーマは幼児期のお友達との関わり方

娘が通うイギリスの保育園で、一番最初にとりあげたテーマが本作。保育園に通い始めたばかりで、まだ娘もクラスメイトもみんな少し緊張気味。「友達を作る」というテーマで保育園ではいつも一番最初に使う教材なんだそうです。

「おやつは、みんなで分け分けしようね」

「おもちゃは順番交代に使おうね」

イヤイヤ期の始まる2才頃から小学校入学まで、パパやママは毎日のように子どもに言う言葉なのではないでしょうか? イギリスでも「Share」(分け合う)という言葉は子ども同士で遊んでいる時に何百回と言う言葉です。

海外絵本・英語絵本におすすめの『the-rainbow-fish』

幼児期は周りが見えなかったり、相手の気持ちを考えることがまだまだできません。ついつい「自分が、自分が」となり、お友達とうまく遊べなかったり、おもちゃを取り合ってしまったりします。そんな時期、本作は「分け与えること」「分け合うしあわせ」というストレートなメッセージを子どもに伝えてくれるはずです。

海外絵本・英語絵本におすすめの『the-rainbow-fish』

 

また作者マーカス・フィスターはインタビューの中で「私たちを特別な何者かにするのは、何を持っているか、によってではなくて、何をしているか、によってではないでしょうか。」(参考記事:絵本『にじいろのさかな』の作者マーカス・フィスターさんにインタビューしました!)と言っています。周りの人の気持ちを動かすのは、行動、ということも子どもたちに是非伝えてあげたいメッセージですね。

ストーリー、イラスト、海、そして色!

本作はそのストーリーも然ることながら、作者マーカス・フィスターの美しいイラストも必見です! まるで水彩画のような優しく美しい色合いと、光り輝くにじうおのうろこが物語に優しさをプラスしてくれるような気がします。

海外絵本・英語絵本におすすめの『the-rainbow-fish』

また本作の舞台が海の中なので、海の中の生き物を楽しむこともできますよ。娘は粘土遊びや砂遊びをしながら、魚やヒトデ、タコ、貝の形を作ったりして遊びの中にも本作を取り入れていましたし、保育園でも紙工作で海の生き物を作っていました。夏に海へ行って、実際に貝やヒトデを探してみるのもいいかもしれませんね。

また本作のタイトルにも使われているRainbowという英単語にも注目し、保育園では晴れた日に屋外で霧吹きを使って虹を作ったり、と虹色の美しさにも注目していましたよ。

ストーリー、舞台となっている海、そして色、と本作を通して子どもの感性を思いっきり刺激してあげましょう。読み聞かせだけでなくアクティビティにも応用できるのでオススメです!

シリーズで読みたい!にじうおの冒険

実はこの『The Rainbow Fish』(『にじいろのさかな』、講談社)は、シリーズの多さも魅力です。本作以外にも『Rainbow Fish to the Rescue!』(『にじいろのさかな しましまをたすける! 』、講談社)、『Rainbow Fish and the Big Blue Whale』(『にじいろのさかなとおおくじら』、講談社)、『Good Night, Little Rainbow Fish』(『ゆっくり おやすみ にじいろの さかな』、講談社)、『Rainbow Fish Discovers the Deep Sea』(『にじいろの さかな うみの そこの ぼうけん』、講談社)など、にじうおのお話がいっぱいです! もしお子さんが、にじうおの大ファンになってしまったら、また少し違ったストーリーを読んであげることができるのは嬉しいですね。

周りの人に対して優しくなれた時、また自分のためではなく純粋に誰かのために行動できた時、そうできた自分自身も幸せを感じたことはないでしょうか? 電車で年寄や体の不自由な方に席を譲った時。道に迷ってる人を助けてあげた時。にじうおは、相手を思う行動が周りもそして自分も幸せにすることができる、ということを教えてくれます。これから多くの人に関わっていく子どもたちに伝えてあげたい大切なメッセージですね。

プロフィール

yumitchellco

ライター:yumitchellco

3歳の女の子を持つ英国北部スコットランド在住のママです。
「本との出会いは一生の財産」をモットーに娘が0歳の時から毎日読み聞かせは欠かしません。絵本を通して様々な世界を体験してもらいたいと、日々、どんな絵本を読んでいるか、どんな絵本が面白いかママ友と情報交換をしては色々な絵本を読んでいます。

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