
我が家には、ちょっと怖いお話に興味がある5才の息子と、「魔女や人魚になりたい」と日ごろから言っている7才の娘がいます。そんな子どもたちが面白がってみてくれるような外国語の絵本はないかな、と探していた時にみつけたのがこの英語の仕掛け絵本『What`s in the Witch`s Kitchen?』でした。
魔女の家の中って何か秘密がありそう……。魔女が留守のうちに、こっそりはいってみましょうか! ドアを開けると、みなさんのおうちにもあるような冷蔵庫が出てきます。
原文
“What`s in the fridge in the Witch`s kitchen?”
日本語訳
「魔女のキッチンにある冷蔵庫。何が入ってるのかな?」
右に開くか、左に開くか……。運命を分ける選択です! おいしいものが出てくるか、こわいものがでてくるか、開くまでドキドキ、ワクワクします。ボウルの中、オーブンの中、缶の中身、何が出てくるか楽しみですね。最後の扉は、とっても怖いものが出てきますよ。スリル満点の仕掛け絵本です。
帰宅した子どもたちに、さっそく本を見せます。「新しい絵本を買ったんだよ! 魔女のおうちの本。ちょっとこわいよ」と言うと「ふ~ん」と、はじめはいぶかし気な反応を示す娘。「見たい?」というと息子が「うん!」と興味をも持ってくれました。
まず、黒猫がお出迎えしてくれます。扉を開けるのは、子どもたち。冷蔵庫の中には何が入っているのか、気になる様子です。
原文
“Open it left or open it right”
日本語訳
「右か左に開けてみて」
leftは左、rightは右ということを教えて、それぞれが選ぶと「Open!」の合図ではじめは私が開いて見せました。すると、やりとりがわかったので、子どもたちは一気にひき込まれた様子です。
続けてページを開いていきます。すると競うようにして、右、左を選び「私はLeft!」「僕は……右ってなんていうの?……Right!」とのってきました。どんどん身を前に乗り出してきて途中で、私が「近すぎるから、ちょっと後ろに下がろうか」というほどに!
文中にはちょっと下品な言い回しがありますが、これを大喜びするのは日本も英語圏の子どもも変わらないのでしょう。たとえば、こんな場面があります。
原文
“What’s cooking in the Witch`s Kitchen? Open it up or open it down, perhaps you’ll be smiling, or maybe you’ll frown!”
日本語訳
「魔女のキッチンでは何を料理しているのでしょう? 上か下に開けてみて。ニコニコになるかもしれないし、顔をしかめることになるかも!」
Downを選ぶと……、
「わーい」と喜ぶ子どもたち。おいしそうですね。ところがUpを選ぶと……、
原文
“POOH! LIZARD`S FART!”
日本語訳
「プー! とかげのおならだよ!」
「ぎゃー!!」と叫びながらも笑う子どもたちでした。
このようにして、読むほうも子どもの反応見たさに面白く読めました。1対1でもいいですが、複数に読むとさらに盛り上がると思います。読み聞かせをするなら、小さい子はもちろんですが、中学生のクラスで読むなんていうのも意外と楽しめるかもしれません。いつもまじめで正統派路線だけではなく、たまにはこんなおふざけもいいのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか。ちょっぴりこわ~い魔女の家の絵本。おうちの本棚に1冊あれば、親子で一緒に笑う時間が過ごせるかもしれませんね。ただし、小さい子は最後のページを見たら、びっくりして夜一人でトイレに行けなくなってしまうかもしれません。我が子は、見たとたん「わぁー!!」と言って二人とも布団をかぶって隠れてしまいました。どんな絵が出てくるかは、お楽しみに!
ライター:Souffle
6歳、5歳、0歳の子どもの母です。
絵本は自分が大好きで読んだり、描いたりしています。
特に自然描写の豊かなもの、ユーモアのあるものが好きで、海外ものも含め毎晩寝る前に1冊ずつ読み聞かせをしています。子どもたちはまだ簡単な英単語しか理解していませんが、まねして発音しています。いつか絵本や読み物の舞台となった外国の地を、大きくなった子どもたちと訪れるのが夢です。
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