実は、ちょっと怖いお話だった!? 『ピーターラビット』の本当のお話

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世界各国で100年以上にわたって愛されているピーターラビット。その愛くるしい姿は、もちろんみなさんご存知ですよね。 しかし、そのピーターラビットの物語を、読んだことがある方はどのくらいいるでしょうか?

きっと、かわいいうさぎの物語だろうなと思っている方、侮るなかれ! これは、お母さんとの約束を破ってしまったがために、命からがら逃げることになってしまった少年の決死の大逃亡劇なのです。  

あらすじ

 

大きな木の根っこの洞穴にウサギのピーター一家が住んでいます。お母さん、フロップシー、モプシー、コットンテールの3姉妹、そして、ピーターです。

ある朝、お母さんはこう言います。

原文

“Now, my dears, may go into the fields or down the lane, but don’t go into Mur,McGregor’s garden.”

 

日本語訳

「可愛い我が子たち、そろそろ外遊びをしてもいいころね。でも、決してマグレガーさんの庭へ入ってはいけませんよ」

そして、お母さんは森を抜けパン屋さんに買い物にいってしまいます。 4匹は身支度を整え、外遊びに出かけます。お母さんの言うことを守る良い子の3姉妹は、森で黒イチゴを摘んで遊びます。

 

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しかし、いたずら好きのピーターは、約束を破りマグレガーさんの庭へ入り、マクレガーさんの庭に育つレタスやインゲン豆、ラディッシュを食べてしまいます。しかし、マグレガーさんと遭遇してしまい、必死になって逃げるピーター、そして執拗に追いかけるマグレガーさん。さあ、ピーターは逃げ切ることができるのでしょうか?

 

約束をなぜ守るべきなのか? ピーターが身を持って教えてくれる

 

なじみのある可愛らしいウサギの絵本『ピーターラビット』のお話は、思いのほか現実的に子どもの世界観と自然の厳しさを教えてくれます。 ピーターにはお父さんがいません。

原文

“Your father had an accident there:, he was put in a pie by Mrs. McGregor.”

 

日本語訳

「お父さんは不慮の事故に遭い、マグレガー夫人の作るパイの中身になってしまったのよ」

そうなんです! マクレガーさんにつかまって食べられてしまっていたのです!そんな危険な場所なのに、幼いピーターはマクレガーさんの庭へ行ってしまうのですね。

でも、私たち親も子どものころ危ないから入ってはいけないと言われた場所ほど魅力的だったことを思い出すのではないでしょうか。危険な場所だからこそ味わえる楽しい時間。

 

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マグレガーさんとの必死の追いかけっこは、何度読んでも子どもと共にドキドキします。 じょうろに隠れるピーターの気持ちを思いドキドキ、植木鉢を倒しながら必死で逃げるときはハラハラ! 

ページごとに繰り広げられる逃亡劇は、スリル満点です。子ども達と一緒になってピーターを応援してくれると同時に、親としては、約束を破ると良くないことが起こることを教えられる絵本です。

 

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1枚の手紙から生まれたピーターラビットの世界

 

小さい頃から動物が大好きだった著者ビアトリクスさんは、自身のペットなどをよく観察しスケッチしていたそうです。初収入も、クリスマスカードに描いたウサギの挿絵でした。。そして、ビアトリクスさんが昔の教え子の子どもたちに宛てて書いた手紙の内容がが、この『ピーターラビット』の物語の元になっています。こんな素敵な物語が書いてある手紙が届いたら、ワクワクしたことでしょうね!

この『ピーターラビット』のほかにも、動物シリーズを多数発行したビアトリクスさん。ウサギだけでなく、リスやハリネズミ、フクロウやブタなど、擬人化された動物たちの生活を、鋭い感性と観察力で描き、その現実味のある物語は、子どもだけでなく大人にも楽しい、そして人生の教訓をも教えてくれることでしょう。

100年以上にわたって世界中で愛されている名作。かわいらしく繊細な絵はもちろん、その最大の魅力は主人公とその周りの動物たちが繰り広げる、作り物すぎない現実的な物語にあるのではないでしょうか。 みなさんも、ピーターの1日を覗いてみてはいかがですか。

 

プロフィール

Sorairotaraco

ライター:Sorairotaraco

9歳と4歳の娘のハハです。
上の子は目下本の虫。下の子も本の虫候補生で、毎晩絵本の読み聞かせを心待ちにしています。
苦手な英語とフランス語の発音は、声に出して読みながら何度も繰り返し、コツをつかみたいと日々奮闘中。英語の言葉遊びの楽しさやフランス語の音の美しさを、絵本で体感しながら読み聞かせを楽しんでいます。

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