
100年以上も前の童話や、現代のテレビや漫画に至るまで、しばしば登場する魔法使い。ハリーポッターからプリキュアまで、さまざまな魔法や超自然能力を持ったヒーロー、ヒロインは子どもたちに人気がありますね。
今回紹介するのは、息子が幼稚園の時によく読んでいた仏題『Pélagie la Sorcière』(『魔女のペラジー』英語/原題 Winnie The Witch)シリーズのうちの1冊です。
この本を知ったのは幼稚園で読み聞かせてもらったことがきっかけでした。ちょうど、魔法などに興味を持つ年頃だったというのもあり、他にいくつか魔法使いの出てくる絵本を購入したのを覚えています。
某月13日(金)の誕生日に大パーティーをすることに決めたペラジー。
魔法ではなく、現代っ子らしく電子メールで招待状を送り、ドレスを決めたり、料理をしたりと準備に大忙し! 「Abaracadabra!」と魔法のスティックを一振りで、広大な庭はパーティーのメイン会場に。無事に準備を終えて、パーティーの当日、続々と個性的な面々がプレゼント持参でやってきますが……。
この絵本で描かれているペラジーは古典的な魔女をベースに描かれており、飼っている相棒は毛の長い黒猫、住んでいる家は真っ黒……という、非常にわかりやすい設定です。
現代風にアレンジされた突飛な設定の魔法使いよりも、おじいちゃん、おばあちゃんともすんなりと話が通りました。
お話の内容もさることながら、うちの子が、なにより食い入るように見ていたのがコーキー・ポール氏の描くその緻密なイラストでした。大人が見ているよりも子供はずっと細かいところを見ていたりして、子どもから指摘されて「おやっ!」と驚くような発見があったりしました。
例えば、この絵本の中では見開きページのいずれかの中に必ずペットの黒猫が描かれていて、猫が好きな息子は、黒猫がどこに描かれているかをさがしていました。
そして唯一猫が描かれていなかったのが、「巨大なケーキの初めのページ」だけだったのですが、これには息子から言われるまでわかりませんでした。
特に途中、ページ3枚分の大きなバースデイケーキが登場します。大きさに興奮するのか、我が子は、このページのケーキを何度も、何度も、広げるのも好きでした。
幼稚園で読み聞かせしてもらったこの本を、家でも読んであげたかったのですが、私の仏語の発音は恥ずかしながらネイティブ並みではないので、CD付きの絵本を購入しました。
子どもの年齢が言語的に発達する重要な時期だったこともあり、下手な発音の仏語を聞かせるのはあまり好ましくないと思っていたので、CDは大変助かりました。
英語版のもCD付きのものが複数出版されていますので、日英バイリンガル教育の教材の1つとして聞かせてみるのも良いかもしれません。
作家のヴァレリー・トーマス氏はオーストラリアの元幼稚園と小学校の教師で、その後教育関係のコンサルタントとして働き、1987年にコーキー・ポール氏と組んでこの『Winnie The Witch』シリーズの最初の本を出版しました。
コーキー・ポール氏は英国生まれで、広告代理店に勤務の後、ギリシャに渡り教育関係の出版に携わっていました。1980年に最初の本がアメリカで出版され、その7年後、この『Winnie The Witch』シリーズの最初の本を手がけました。今では世界的に有名な絵本画家です。
なんとなく魔女の家や庭の様子が、ヨーロッパ風なのは彼が英国人だからかもしれませんね。
ライター:Jintk
4歳違いの二人の息子のママです。今でも幼児教育において読み聞かせを重視しているフランス。その公立幼稚園で推薦図書として毎月定期購入していた絵本を読み聞かせていました。また日本語教育として日仏両語で出版されている絵本を購入することも。フランスでは学校の勧めで発音矯正士に通わせたりするケースがあり、きちんとした発音を大変気にします。そのためCD付きの絵本があればそちらを購入するようにしています。
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