
絵本は部屋の中の様子を語るところから、はじまります。
原文
“In the great green room
There was a telephone
And a red ballon
And a picture of-“
日本語訳
「広い緑の部屋には
電話があって
赤い風船や
そしてー」
ベッドで寝る支度をしている子ウサギが見えます。
次からはテンポの良い言葉遊びで、部屋の中のものを紹介しながら物語は進みます。
原文
“And two little kittens
And a pair of mittens
And a little toyhouse
And a young mouse“
日本語訳
「そして2匹の子猫
二つのミトン
小さなおもちゃの家
そして小さなねずみ」
原文
“Good night room
Good night moon“
日本訳
「おやすみなさいお部屋
おやすみなさいおつきさま」
暖かな印象を与える絵とシンプルな文章でお話は進んでいきます。大きな部屋にいる子ウサギのベッドから見た世界。その部屋には赤い風船や子猫、ベッド脇のテーブルの上にあるおかゆ、「静かに」と優しくささやくお母さんらしきウサギがいます。
そしてひと通り目に付いたもの、お部屋、おつきさま、赤い風船などにおやすみなさいを言っていきます。
子どもの頃、夜ベッドに入ったあと寝付くまでそうしたことがあったかもしれません。そしてきっと今の子どもたちもそうやって眠りにつくことでしょう。
簡単で口に出しやすい単語がたくさん出てくるので、何度も繰り返し読む間に、ページをめくらなくても次のページの文章を言い当てたりしながら楽しく読み進めることもできます。親子で文章を声に出して読んで、英語の音の楽しさを体感するのもオススメです。
さらにこの本の最大の魅力といえば、ページをめくるごとに部屋が暗くなっていく、というところかもしれません。お子さんに読み聞かせながら、「暗くなったからおやすみだね」と寝付かしつけにも役立つこと間違いなしです。
原文
“Goodnight stars
Goodnight air
Goodnight noises everywhere“
日本語訳
「おやすみなさいほしさん
おやすみなさい空気
おやすみなさい色々な音」
文章を書くのはマーガレット、イラストはイラストレーターが担当していました。 動物が大好きだったマーガレットの絵本にはたくさんの動物が登場します。時には本物の子犬をスタジオに連れてきて、それを見本にして犬の絵を書いてもらったりもしたそうです。マーガレットの繰り出す文章を鮮やかに彩るイラストにもこだわりが感じられます。
文章はテンポの良さと繰り返す言葉を好んで書いていたようで、難しい単語や詩的な表現も積極的に取り入れることをしたそうです。そうすることで、子どもたちが頭を使って絵本を読めるようにしたと言われています。
オバマ大統領や雅子さまも幼少期によく読んでいたと言われる著書。初出版から70年ほど経った今でも毎年80万部を売り上げる人気作です。もちろん色々な言語に翻訳されており『おやすみなさいおつきさま』(評論社社刊)として日本語訳版もあります。タイム誌が選ぶ絵本100選としても筆頭にあげられる著書。寝付かせ時のアシスタントとして、そして英語の言葉遊びの先生として、親子共々のベストパートナーに選んでみてはいかがでしょうか。
ライター:Sorairotaraco
9歳と4歳の娘のハハです。
上の子は目下本の虫。下の子も本の虫候補生で、毎晩絵本の読み聞かせを心待ちにしています。
苦手な英語とフランス語の発音は、声に出して読みながら何度も繰り返し、コツをつかみたいと日々奮闘中。英語の言葉遊びの楽しさやフランス語の音の美しさを、絵本で体感しながら読み聞かせを楽しんでいます。
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