
夜になると空に現れる美しい月。
最近、まじまじと夜空を見上げたことがありますか?
ぜひ、今夜の空を見上げて今日の月を探してみてください。
お月さまが、「Hello!」と言ってお返事をしてくれるかもしれませんよ。
淡いブルー色の素敵な夜。ぼくは湖でお月さまと出会います。
なぜか空の上の方から糸でつられているお月さま。
たのしく遊んでいるうちに、お月さまの糸がちぎれて湖にSplash!
ぼくはお月さまを抱えて家へ帰り楽しい夜を過ごすのでした。
そして、最後には新たなゲストが現れて………
穏やかなストーリーが温かな色彩で描かれている『My Friend the Moon』。
読んでいるだけで癒されいくような感覚になる絵本です。
お月さまが湖に落ちてしまい「大変だ!」と慌てなくても大丈夫。
原文
“My goodness, you’re light as a feather.”日本語訳
「びっくり!羽みたいに軽いんだね」
湖に落ちてしまったお月さまをどうやって助けるのか心配でしたが、羽のように軽いということを知り、一安心しました。
もともとこの絵本には、絵だけで文章がありませんでした。
のちのち、文章があるものが出版されたのですが、書かれている英文はどのページもとても簡単なので英語が苦手なママも安心です。
ちなみにフランス語版も出版されています。
読み聞かせをするときは、優しく読んであげるだけで穏やかな雰囲気が出ます。
アンドレ・ダーハンの絵を堪能しながら、癒しのひとときを子どもと一緒に過ごしてくださいね。
7才のみーちゃんは、なかなか理論的な思考の持ち主。
絵本のタイトル『My Friend the Moon』が、『ぼくのともだちおつきさま』と訳されていることを知ると、早速こんな疑問をぶつけてきました。
「お月さまとお友達になれるの?」
子どもの率直な疑問に正直弱りましたが、「お友達になれるのか絵本を読んでみよう?」ということで、絵本を読み進めることに。
みーちゃんが驚いていたのは、お月さまに糸がついている場面そして、お月さまがドボンと湖に落ちる場面。
なんで糸が付いているのか、そして糸が切れて湖に落ちるのか理解できないようでした。
そう言われてみれば、実際にお月さまが本当に湖に落ちたら、それこそ大変な事件ですよね。
実際に夜空にあるお月さまとファンタジーの世界のお月さまの区別がつかないという感じです。
意外な反応だったので、すこし戸惑いましたが、子どもの反応が想像と違ってもその場の発想力で切り返して絵本を楽しみましょう!
みーちゃんはファンタジーな要素より月そのものに興味があるのではないかということで、月の形について聞いてみることに。
「この絵本のお月さまの形、なんという名前か知ってる?」
「三日月」
「正解! じゃあ、まんまるの月は何ていうか?」
「満月!」
「また正解! 月は毎日形が変わります。けれど、同じお空にあって形がまるのまま変わらないものはなんだ?」
「太陽?」
「またまた正解! じゃあ、太陽は英語で何というか分かる?」
「うーん。えーとなんだっけ………」
急きょ、クイズ大会を開催し、太陽=SUN、月=MOONという英単語を覚えることができました。
作者のアンドレ・ダーハンは、1935年アルジェリア生まれ。現在はパリ在住のイラストレーター&絵本作家です。1987年に本書『My Friend the Moon』(『ぼくのともだちおつきさま』,講談社刊)を発表。以降、多くの絵本を出版し、日本でも翻訳出版されています。
なんてすてきな日 – Eddy Bear (BOOKS POOKA)
アンドレさんは、月に思い入れが強いようで彼の多くの作品に月が登場してきます。
どんな時でも空にいて静かに見守ってくれている存在として月を身近に感じているアンドレさんの気持ちが伝わってくるような優しい絵本ばかりです。
月を改めてまじまじと見て見ると、その明るさにまず驚かされます。
都会に住んでいると、夜空に月があることすら忘れてしまっていることがありますよね。
もし、大停電などで電気が止まってしまったら、都会の人間はその時始めて月のありがたみに気がつくのかもしれません。
日本の秋には、中秋の名月という風情あるイベントもあることです。
久しぶりに月を眺めて、子どもたちと月のありがたみと不思議について語り合う、きっかけの絵本にしてみてください。
ライター:ブルア
絵本大好きライター。学生時代に英検2級を取得。
日本語と英語両方の出版がある絵本は、なるべく両方読むようにして英語の勉強を続けています。最近の図書館には、英語版も置いてあるので、とても助かります。
6歳と1歳になる女の子の叔母です。読み聞かせをする本は、なるべく文章が少なく、絵が楽しいものを選んでいます。楽しく英語を学んだ記憶は、子供たちの中に確実に残っていくと考えています。
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