のりもの大好きっ子の定番! バイロン・バートンの「のりものえほん」

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

シンプルな線と目を引くはっきりとした色使い、そしてわかりやすい簡潔な文章が特徴のバイロン・バートンの絵本。特に船や飛行機、汽車、車などの乗り物を描いた絵本を手に取った方も多いのではないでしょうか。

子どもが手に持ちやすい大きさの小型絵本「バートンののりものえほん」シリーズは『Boats』(『ふね』、金の星社刊)『Trucks』(『とらっく、金の星社刊』)『Trains Board Book』(『でんしゃ』、金の星社)『Airplanes』(『ひこうき』、金の星社刊)と4冊刊行されており、乗り物が大好きな子どもたちに根強い人気がありますね。

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

今回ご紹介するのは、バートンの乗り物を描いた絵本の中でも空港という場所をテーマに描かれた『Airport』(『ひこうじょう』,福武書店刊)です。

ある家族が空港行きのリムジンバスに乗っている場面から始まるこの絵本は、空港で待つ搭乗客や空港で仕事をする人々を描き、ジャンボジェット機が離陸していく様子までを順序立てて説明しています。

一家族の視点から空港が描かれているので感情移入もしやすく、空港に行って飛行機に乗ってみたいと思うような細かくも楽しい工夫がされています。

空港ってどんな所?興味を引き出す絵の力

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

子どもたちは男の子、女の子問わず、自分をいろいろな場所に連れて行ってくれる乗り物が本当に大好きですね。初めは家族で移動する車、町まで行くバス、少し遠出して電車、もっと遠くに船で渡り、そしてもう少し大きくなってくると飛行機で海外へ旅行に行く機会もあるかもしれません。

乗り物に興味が出てくると、だんだんその乗り物が動いているところが見たくなります。バスセンターや電車の駅、港や空港まで足繁く見に通ったことを思い出します。

そんな乗り物大好きっ子のニーズに応えるべく、図書館にも足繫く通い、数多くの乗り物絵本を探しました。その中の1冊が空港の様子を詳しく描いた『Airport』です。

この絵本のすばらしい点は、シンプルながらも詳細に描かれた空港やジェット機の細部、そして自分が空港へ行って飛行機に乗るような臨場感を味わえることでしょうか。その中でも特に興味を引くのが、空港で働く人たちの様子です。

パイロットやキャビンアテンダントはもちろん、荷物を積み込む人や管制塔の職員、そして飛行機の整備士も登場します。ジェット機を飛ばすのに、こんなにも多くの人たちが関わっていることがわかるのも、子どもにとっては新鮮な驚きだと思います。

前置詞の使い方がわかるシンプルな英文

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

この絵本には、数多くの前置詞が使われています。ネイティブでないと使い方が難しいといわれる前置詞の用法が、絵本なら視覚から感覚的につかむことができます。

なぜ乗り物絵本で前置詞が多く使われるかというと、先述したように乗り物が移動手段であり、場所と空間を表すことが多いからではないでしょうか。

“In buses/and in cars”(バスにのって/くるまにのって)、“in big jet planes”(おおきなジェットきにのって)、“in the waiting room”(くうこうのロビーを)の「in」は、「~の中に/で/を」という意味ですね。一番使う前置詞がinかもしれません。

他にもinに複合的な意味を持たせる前置詞が出てきます。“Suitcases go into the cargo hold”(スーツケースは にもついれに つみこまれ)の「into」は「~の中へ」でスーツケースの移動を、“up front in the cockpit”(いちばんまえの そうじゅうしつでは)のup frontとinが連なって操縦室の位置とその中にいるパイロットたちをわかりやすく示していますね。

また、対照的に使われている前置詞がinside/outsideです。“inside the wing”(つばさのうちがわに)、“outside their planes”(ジェットきのそとでは)と、内側と外側の位置関係を感覚的にとらえることができます。

“down the runway”(かっそうろを)の「down」は「~向こうの方へ」走って行き、“up in the air”(ちゅうにういた)の「up」は「~の上の方へ」飛んでいくジェット機の様子を表しています。

こういった前置詞も難しく考えることなく、絵本で体得できればうれしいですね! お子さんに読み聞かせるときには、シンプルな文章をはっきりと発音して、絵の様子とともに手や指を使って方向を示すと、もっと頭や心に残りやすいのではないでしょうか。もちろん、読み聞かせた後に実際空港へ行って、実物を見ながら覚えた英文や乗り物用語を使ってみることをお勧めします。

レゴで作ったのりものだらけの子ども部屋

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

男の子は多かれ少なかれ乗り物に異様な執着を見せますが、やはりわが息子も赤ちゃんのころから乗り物大好きでした。0~1才くらいはトミカの車やバスが好きで、2才でトーマスに心移りしてしまいました。そのころはバスセンターで小一時間バスを眺めたり、わざわざ山口へSLに乗りに行ったりしていました。

3~4才くらいにフェリーで旅行したり、空港見学へ行ったりしたせいか、船と飛行機ばかりレゴ・ブロックで作るようになりました。特に「バートンの のりものえほん」の『ふね』と『ひこうき』が好きだったのもこのころです。そのころ作ったレゴ作品を見返してみても、どれも飛行機か船ばかりです! 

幼稚園に入るとますますレゴ熱が上がり、毎日せっせとポリスボートやエアファイターを作り続けて、気がつくと子ども部屋は乗り物だらけになっていました! どの飛行機も完全にオリジナル作品になっていて、元の形がわからないほどでした。

『Airport』の中には飛行機の断面図が描かれていますが、レゴのような立体物を作る時には、こういった中身が見える絵は想像力と創造力を大いに高めてくれますね。ブロックも乗り物絵本も、物を立体的にとらえる力を鍛えてくれたと思います。

海外絵本・英語絵本におすすめの『airport』

バイロン・バートンはアメリカの絵本作家で、実は絵本の仕事をする前はCBSでアニメーションの仕事に携わっていたそうです。シンプルな絵の描き方は子どもの絵に触発されたといいます。動くものが好きな子どもたちへ、より遠く広い世界へ誘う乗り物の絵本をたくさん描いてきました。

空港やジェット機が描かれた『ひこうじょう』には、乗り物への興味から飛行機に乗って遠くへ行ってみたいという子どもたちの思いや、より広い世界を見てほしいというバートンの願いが込められているように感じます。

英語で読むことと合わせて、この絵本が海外への興味につながっていけばとてもうれしいですね。ぜひ「バートンの のりものえほん」シリーズとともに、親子で楽しんでください。

プロフィール

suppy

ライター:suppy

9歳になる息子と今まで多言語学習と世界の絵本に親しんできたアラフォーママです。
いろいろな国の言葉に触れて世界に興味を持ってほしいと思い、こども図書館やおはなし会に通って、たくさんの絵本と出会いました!
子どもと一緒に英語の発音を改めて勉強するつもりで、今も英語絵本の読み聞かせをしています♪

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