
「英単語を覚える」というミッションがあると、子どもにとっては、どうしても「勉強」という固いイメージになってしまいます。
『Maisy big, maisy small 』(『メイシーちゃんのおおきいちいさい』,偕成社刊)には、52個もの英単語が出てきますが、読み進めても「勉強」という感覚にはなりません。メイシーちゃんの面白いイラストを見ているうちに、楽しく英単語を覚えることができちゃうのです!
冒険好きの小さなかわいいねずみのMaisy(メイシーちゃん)。
表紙のBig(大きい)&small(小さい)を含めこの絵本には、動詞、形容詞、名詞など、52個の英単語が紹介されています。
例えば、“Maisy hot”(あついあついメイシーちゃん)というページの絵は、大きな太陽と水着姿のメイシーちゃんが描かれていてhot(暑い)という単語を視覚的に理解できるようになっています。
そして、hot(暑い)の反対語であるcold(寒い)が右側のページで表現されています。
“Maisy cold”(さむいさむいメイシーちゃん)
絵本の見開きページで反対語が学べるように作られている、かなり優れものの絵本です。
メイシーちゃんの絵は、とてもかわいくて子どもの興味を惹きつけてくれます。
しかも、的確に単語のシュチュエーションを表しているので、英単語の意味の理解度をより深めてくれるのです。
Maisy thin (やせっぽちメイシーちゃん)
Maisy fat (ふとっちょメイシーちゃん)
偕成社版の日本語訳は、分かりやすく訳されていて、英単語と日本語訳を両方理解することができるのがうれしいです。
2才の姪もーちゃんが気に入ったのは……
Maisy fluffy(ふわふわ メイシーちゃん)
Maisy spiky (とげとげ メイシーちゃん)
のページ。
もちろんspikyという単語を理解できるわけではありませんが、メイシーちゃんの体がギザギザになっている様子を面白がっていました。
「子どもが面白がったポイントは逃がすまい!」と思い「spiky~」と、とげとげっぽい声色を使いながら読み、メイシーちゃんのギザギザボディを指でなぞってみました。
すると、もーちゃんも面白がってマネしてくれたので、何度もこのページで同じことを繰り返してみようと思います。
いつの日か、「とげのような=spikyなのか」と、もーちゃんの脳の中で絵と単語が一致する日を待ち望んで楽しむつもりです。
7才のみーちゃんが気に入ったのは、自分の知っている単語のページ。
Stop and go(止まると進む)
Wet and dry (濡れると乾く)
Black and white(黒と白)
といった語呂の良い反対語を楽しそうに読んでくれました。
みーちゃんが読んでくれた「stop and go」というふうに、反対語をリズムよく声に出して読むと両方同時に覚えやすくなります。
将来、「stopの反対語は何?」と、学校の先生に質問されたときに、とっさに「go!」と頭の中に浮かんでくるといいなと思います。
作者のLucy Cousins(ルーシー・ガズンズ)は、1964年イギリスに生まれたイラストレーター、絵本作家です。
メイシーちゃんシリーズは、世界27か国で翻訳された大ベストセラーになっています。子どもの興味を惹きつけるしかけ絵本も人気で、たくさん出版されています。お気に入りの一冊を見つけてくださいね。
『Maisy’s ABC』(『メイシーちゃんのABC』,偕成社刊)
アルファベット順に動物の名前が出てきます。しかけの場所がおもしろいです。
『Maisy’s Bedtime』(『メイシーちゃん ベッドにはいります』,偕成社刊)
着替える、歯を磨くなど寝る前のひと時が楽しい絵本。日常の動作をしかけで楽しめます。
『Happy Christmas Maisy』(『メイシーちゃんのクリスマス』,偕成社刊)
(関連記事:「英語で読み聞かせ初心者さんも安心『メイシ―ちゃんのクリスマス』」)
メイシーちゃんは、大人が見ていてもかわいいなと感じるキャラクターです。
いつも笑顔で楽しく過ごしている様子が、子どもの共感を呼ぶ人気の秘密なのかもしれませんね。
ライター:ブルア
絵本大好きライター。学生時代に英検2級を取得。
日本語と英語両方の出版がある絵本は、なるべく両方読むようにして英語の勉強を続けています。最近の図書館には、英語版も置いてあるので、とても助かります。
6歳と1歳になる女の子の叔母です。読み聞かせをする本は、なるべく文章が少なく、絵が楽しいものを選んでいます。楽しく英語を学んだ記憶は、子供たちの中に確実に残っていくと考えています。
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