
海外絵本を今では、ネットで気軽に購入出来る時代になったものの、子供の年齢にあった絵本選びに迷う経験はありませんか? ましてや、英語学習のためにと、考えていればなおさら絵本選びは難しいですよね。
そんなパパママの悩みに対して、児童教育の知識豊富なスタッフがいる海外絵本の専門店「絵本の家」を紹介します!
目白通り沿いの学習院大学をちょうど過ぎたところに、ひときわ目立つ鮮やかな青い色のお店が「絵本の家」です。小松崎敬子社長が児童書や子供向け百科事典の出版・販売会社のほるぷ出版の海外事業部にお勤めでした。そこで、海外絵本のセット販売という商品企画に参加することがきっかけで、洋書と出会います。その後、ほるぷ出版の先輩数名と独立して、昭和59年7月に「絵本の家」がスタートしました。
主な業務は、海外の絵本を輸入し続けて33年(2017年現在)の海外絵本の輸入卸です。取引先は、全国の書店、ミュージアムショップ、雑貨店、英会話教室など。イギリス、アメリカはもとよりフランス、イタリア、北欧、韓国、イランなど約30カ国以上の海外の出版社から4,000以上の絵本を取り扱っています。
児童教育担当の舘野さんに絵本の家についてお聞きしました。
絵本の家は卸が本業で、店舗はショールームとなっています。店舗スタッフは社長がいるときもいれば、私がいる時もいるし、美術館担当のときもあります。店舗にいらっしゃったときに、その時いるスタッフに声をかけていただければ、色々な話を聞くことができますよ。
舘野さんが「絵本の家」に勤められたきっかけをお聞きしました。
大学卒業後アメリカに留学してたことがあって、教育学部の国語のクラスで絵本を使って教えるって授業があったんです。絵本っておもしろそうだなぁと思ってその授業を取ったのが絵本との出会いです。
帰国して池袋のデパートを歩いてたら、洋書絵本をワゴンで売っていたんです。そこに、豊富な種類の洋書絵本を紹介するカタログを出していたのが「絵本の家」だったんです。海外の絵本が掲載されたカタログがあまりにも素敵で、直接、自分で応募したのがきっかけです。
絵本に魅了されたきっかけは?
大学で勉強しなくちゃいけないから、厚い本もたくさん読んだんですけど、内容が分からないことが多くて……。その時に、絵本を読んだら英語云々じゃなくて、作者がいいたいことが伝わってきたことに感動したことがきっかけです。絵本は“絵”と“少しのフレーズ”で作家の思いが伝わる素晴らしいツールだと思います。英語の文章を読むことに一生懸命だった私が自然と身につけることができたのが絵本だったんです。
絵本を使った子供の英語教育のトレンドってあるのでしょうか?
今のトレンドはサイエンスや数字、社会など、やがて教科につながっていく内容の絵本教材を使ったり、メロディに合わせて音楽を覚えるように、英語を覚えさせる教育方法がトレンドになっています。
<英語教育で人気の4つの手法>
・チャンツ
・歌
・劇
・フォニックス
この4つの教育手法を上手に取り入れた英語教材を制作しているのが韓国の出版社です。絵本をCDとセットで出版しています。いくつか人気の英語教材を紹介します。
英語圏で人気の絵本の中から英語教育に適した優れた絵本を選び、独自に作曲したメロディのオリジナルCDをセットにして、歌やチャンツで英語絵本を楽しめるように工夫されています。
『Dear Zoo』
『Five Little Monkeys』
『Go Away Big Green Monster』
出版社:JYbooks社
商品詳細はコチラ>
リズムを取って、英単語をラップ風に朗読してくれることをチャンツといいます。リズムに合わせて、子供が繰り返し自然に単語を口ずみたくなるような工夫がされているので、かけ流しておくだけでも耳に入ってくるのではないでしょうか? また、絵本のストーリーに合わせて効果音が入っており、子供が飽きさせない工夫がされています。
世界の名作童話を劇仕立てにしたものです。自然な日常会話の文章を学ぶことが出来ます。英語スクールや英語クラブでお使いいただいていますが、親子で役に分かれて読みあっても楽しめますね。
『Jack and Beanstalk』
『The Three Little Pigs』 Ready,Actionシリーズ
出版社:Language World社
商品詳細はコチラ>
こちらはCD2枚組みで、一枚が音楽CD。もう一方はパソコンで画像を再生できるので、絵本の家ではEブックと呼んでいます。
英語はアルファベット文字と音の関係を学ばないと読めない言語ですよね。Aはアルファベットの名前は「エー」ですが、“cat”や“fat”という単語の中では“ア”と発音します。このように文字と音を結びつけるためのルールを「フォニックス」といいます。
ネイティブの子供は、小さい頃からフォニックスも一緒に学んでいきます。以前はフォニックスはあまり取り入れられていませんでしたが、英語学習に力を入れている幼稚園では当たり前のように取り入れられているようです。
『JY Phonics Kids』
出版社:JYBooks
英語学習をはじめたばかりのお子さんにはフォニックの基礎を学べるCD付きの絵本がおすすめです。絵本の挿絵を指すと発音してくれるセイペンを一緒に使うと、自主学習がより楽しくなります。
韓国は児童の英語教育がとても進んでいます。韓国でも小さい頃から英語を学んでいても、なかなか上達しないというのは同じ悩みのようです。英語教育先進国だからこそ、優れた英語教育教材を、実際に手にして英語環境をご自宅で整えてみませんか?
舘野さんにこの春、入園・入学するお子さんにおすすめの絵本を紹介してもらいました。
出産祝いにおすすめのボードブック
マザーグースや童謡などオーディオブック付きの絵本や、強く引っ張っても、噛んでしまっても壊れにくいボードブック、音が鳴ったり、触って楽しめる仕掛け付きのボードブックがおすすめですね。
犬のお腹に触るとふわふわな毛の感触にワクワク
1,000単語収録された絵辞典と、文字を読みあげてくれる“セイペン”です。写真や文字をスティッキーペンで指すと単語を発音してくれるだけでなく、チャンツや歌で表現するので、子供は飽きなく遊んで学べます。体の部位、動物、おもちゃなど日常で触れる1,000単語を学ぶことができ、子供遊びならではの英単語も学ぶこともできますよ。
『DK My Firtst Word Book セイペン対応版 CD付』
出版社:JYbooks社
イソップや童話などのリーダー(読みもの)や豪華な仕掛け絵本がおすすめです。日本語で読んだことある読みものは、英語に変わっても抵抗なく興味をもってもらえるのではないでしょうか。豪華な仕掛け絵本は中の装飾がとても繊細なので、小さい子供には扱いにくいかもしれませんね。ある程度大きくなった年齢の子におすすめです。飛び出してくる世界は大人も目を見張るものがあります。
『Cinderella』CD付き
『King Donkey Ears』CD付き
出版社:USBORNE社
『Cookie Count』
出版社:Simon & Schuster
文部科学省が公立小学校で3年生から英語絵本の読み聞かせを検討されるなど、日本も英語教育の質が向上していきます。パパママは子供にどんなサポートをしてあげられるのでしょか?
英語を学ぶのに一番大事なのは、「英語は楽しい!」と思う気持ちではないでしょうか? そのためには、どんどん好きな絵本を読んだらいいと思います。この絵本を読みなさいとか、これが英語教育に良いよ! いうよりも、絵本自体を 親子で楽しむということが大事ですね。ママが楽しそうに絵本を読んでいたら、きっと子供も楽しさが伝わるんだと思います。そこから、英語絵本を読んでみようって気持ちに変わっていくのではないでしょうか?
日本人だからかな? 全部しっかりパパママが読んであげようって、すごく難しく考えている方も多くいらっしゃいます。それは、パパママが絵本を楽しんでいなかったら、ただ苦してつまらないですね。ワンフレーズだけでも、楽しんで笑顔で読んであげられたらそれで、いいんです!
発音とか気にされる方もいるんですが、発音はみなさん後から矯正されるって言います。本格的に自主的に勉強していくことで、自然に発音も矯正されていくので、全然気にしなくていいと思いますよ。それよりも、お母さんも楽しんでいる姿とか、家の中に英語の絵本が色々あったとか、環境などを整えてあげるのがよいのではないでしょうか? 難しく考えず、アバウトに英語の読み聞かせを初めてみましょう。そして、一緒にパパママも英語を楽しみましょう!
絵本の家では、自社出版も行っています。2020年オリンピック開催で外国人の方との交流が増えたり、海外赴任先で自国のことを英語で紹介する! なんことがあるかもしれませんね。そんな時に、おすすめなのが日本の文化や生活習慣を楽しく、広く、今より深く知ることができる絵本『和の行事えほん 英語版 A Visual Guide to Annual Events in Japan』(株式会社絵本の家)です。ひなまつりの由来は? おそなえの意味は? 海外の人が知りたい内容を英辞典のように展開されています。外国人のお友達と仲良くなれるきっかけになるのではないでしょうか?
『Putschi ~こねこのぴっち~』
『In the Forest ~もりのなか~』
『A Visual Guide to Annual Events in Japan 和の行事絵本 英語版』
出版社:株式会社絵本の家
絵本を英語教育のために! とだけに囚われられずに、たくさんの絵本を読んで、まずは、絵本自体を楽しむことを目指して欲しいですね。読んだ絵本の中で、子供の将来に影響するような素敵な絵本に出会ったら、それは、もっと素晴らしいことでしょう。
英語教育に悩んだり、絵本についてもっと詳しく聞きたいなどございましたら、ぜひ、絵本の家に足を運んでお気軽にご相談くださいね。きっと素敵な絵本に出会えること間違いなしです!
※こちらで紹介した絵本は絵本の家にお尋ねください。
絵本の家では、さまざまなイベントが行われております。
「絵本の家」の情報はコチラ>
Book&Café Ehon House(株式会社絵本の家)直営店
東京都豊島区目白1-7-14みさとビル1F
TEL:03-3985-3363
年中無休 (年末年始を除く)
月~金 12:00 ~ 18:00 土日祝 11:00 ~ 18:00
ライター:編集部
世界への扉は親子の絆から。
自分の子どもには世界に羽ばたいて欲しいという想い。
私たちは、海外絵本の読み聞かせを通じて、世界の文化や価値観と触れ合いながら、英語やいろいろな言語を学んで欲しいと願っています。
ピクブクLibraryには、子どもの幸せを願うママパパの想いもたくさんつまっています。
海外絵本の読み聞かせ方や、絵本選びのお手伝いができる場になれば嬉しいです。
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