【連載企画】積極性を養う&英語環境を整える準備

英語環境作り
幼児英語研究家で『バイリンガルは5歳までにつくられる』(幻冬舎メディアコンサルティング)の著者である三幣真理さん。お金をかけずに、自然な形で作れる英語環境作りについて全5回連載。今回は、小学校に入学後、そして、マタニティ(妊娠)期にできる英語家庭環境づくりについて綴っていただきました。

【5歳までにに家庭でお金をかけずにできる英語環境作り】
第1回 子どもの英語力を伸ばすのは、仲良し家族パワー
第2回 乳児のうちに整えたい英語環境
第3回 toddler期に整えたい英語環境(2歳から4歳ごろ)
第4回 就学する前がラストチャンス
最終回 積極性を養う&英語環境を整える準備

就学する前が最後のチャンスである、と前回(「第4回 就学する前がラストチャンス」)書きましたが、もちろん小学校に進んでからもご家庭でできることはたくさんあります。

これまで行ってきたことは、お子さんが英語の本を読んだり、洋楽を聴いて歌ったりする、自発的に英語のインプット量を増やす素地作りでした。英語を使えるようになるには、あともう一歩です。家の中に英語環境ができたとしても、舞台が小さすぎます。実際に英語を使う機会は、作ろうとしない限りなかなかありません。チャンスがあれば、どの時期であっても積極的に外国人と関われる場にお子さんを連れ出してあげてください。アウトプットを適宜行うことにより、英語の定着は早まります。

積極性を養うために

5歳までの英語環境作り

インターナショナルスクールのバザー、大型書店の洋書の読み聞かせ会、米軍基地の開放日やフェスティバル、大使館でのイベント、◯◯国フェス、外国人パフォーマーのコンサートなど、近郊で行われるイベント情報に対するアンテナはいつも張っておきましょう。外国人と接することができる場であれば、英語ネイティブに限定する必要は全くありません。

ラテンアメリカの多くはスペイン語圏ですが、「シンコデマヨ」という5月5日に行われるフェスティバルでは、英語で話しかければ喜んで英語で応対してくれる気のいい人が大勢います。テーマパークや観光地を訪れている外国人観光客に積極的に声をかけるのもいいでしょう。

最初はお子さんが声をかけるのは難しいでしょうから、ご家族が「カメラで写真を撮ってあげますよ」と身振り手振りで伝えるだけでもいいのです。積極性は、一朝一夕に育つものではないので焦らずに。時には声かけで失敗することもあるでしょう。(外国人でも遠慮される方もいらっしゃいますし、外国人だからと言って英語を話せるとは限りませんから。)結果ではなく、英語を積極的に使うという姿勢を重視してください。そして、お互いの意思が通じた時の喜びを家族で分かち合うことが一番です。

手軽になった英会話レッスン

もし、そのようなイベントが少ない地域にお住まいでも大丈夫です。インターネットの普及のおかげで、安価で英会話を学べることができる時代になりました。

5歳までの英語環境作り

毎日25分ずつ、フィリピン人などのESL国出身の講師が英会話指導するサービスがいくつも登場しています。まずはパイオニア的な存在のレアジョブ 。多国籍の講師が揃ったDMM英会話 。1日のレッスン回数が無制限で、1週間の無料レッスン付きのNative Campなどがおすすめです。空いた時間を有効に使えるのが魅力です。1ヶ月6、7千円で毎日、外国人と会話をすることによってアウトプットの時間をしっかりと確保できます。

マタニティ期は準備期間

このようなインターネットを介した英会話は、マタニティ期から初めておくとより効果が高いでしょう。最初は「緊張するのが胎児に良くないかも」と思われるかもしれませんが、数回もすれば必ず慣れます。そのうち「会話で通じることの楽しさ」に気づくはずです。

この時期は、お子さんのために英語環境を整える大事な準備期間。生まれてきたお子さんだけに英語のアウトプットを促してもなかなかうまくはいかないでしょうが、この準備期間から英語で話すことに家族も慣れていれば、お子さんの成長も促進されます。

5歳までの英語環境作り

マタニティ期では、すでに胎内で赤ちゃんの聴覚器が形成れています。ぜひ、この期間中に英語のインプットを大量に提供してあげましょう。と言っても、好きな洋画や海外ドラマを字幕版で見るだけでいいのです。赤ちゃんには字幕は見えませんから(笑)。

私の場合、妊娠中は体調不良と、パートナーの就労時間が長かったこともあり、起きている16時間のうち、15時間は孤独に家の中で過ごしていたのですが、その大半を海外ドラマと映画鑑賞しながら過ごしていました。その結果、娘が初めて発した言葉は英単語が多かったのです。

抱っこや高い高いをせがむ時は「up」、犬を見たら「dog」と言うので最初は耳を疑いました。親の贔屓目(贔屓耳?)でそう聞こえるだけでは、とも思ったのですが、1歳半検診でも「犬はどれ?わんわん、わかる?」には無反応だったのに「Do you know dog?」で犬を指差したので間違いなかったことが分かりました。

まとめ

英語はあくまでもツールであり、ゴールではありません。お子さんの将来のために最も大切なこと。それは自分の意見を堂々と人前で言えるようになることです。常日頃から、何気ないことにも疑問を持ち、お互いの考えを聞き合うことが英語環境を作ることよりも重要です。

これは食卓を囲んでいる時でも、どこかへ移動中の時でもよいのですが、日本語でもしっかりと話し合うことが必要です。人の意見を参考にするのではなく、自分の頭で考える癖をつけておきましょう。その時に気をつけて欲しいのが、意見を決して否定しないこと。多様性を認めることが重要です。たとえ的外れなことだったとしても、それはそれで受け入れてあげましょう。否定されることが怖くて、他者の顔色を伺いながら無難なことしか言えない人間では、世界を舞台に活躍できませんから。

読者のお子様方が、英語に止まらず外国語を駆使してご活躍される日を願って。

【5歳までにに家庭でお金をかけずにできる英語環境作り】
第1回 子どもの英語力を伸ばすのは、仲良し家族パワー
第2回 乳児のうちに整えたい英語環境
第3回 toddler期に整えたい英語環境(2歳から4歳ごろ)
第4回 就学する前がラストチャンス
最終回 積極性を養う&英語環境を整える準備

プロフィール

三幣 真理(さんぺい まり)

ライター:三幣 真理(さんぺい まり)

幼児英語教育研究家。米国ヒューストン生まれ、カナダ育ち。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、フリーランスで翻訳・通訳の仕事に携わるほか、日本の英語教育学者の第一人者である東京大学名誉教授の岡秀夫教授に師事。現在は敬愛大学及び敬愛短期大学で英語科目を担当。プライベートでは、英語の苦手な日本人との間にもうけた一女をバイリンガルに育てた。

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