【取材】リズムで身に付く英語表現 〜英語絵本読み聞かせの世界〜

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絵本の読み聞かせにはたくさんの効果があると、学術的にも言われています。

特に英語の絵本の場合は、ネイティブスピーカーによる読み聞かせで、英語を「意味」よりまず「音、リズム」で吸収する効果が期待されるのだとか。
「音、リズム」が身に付いていると、今後正式に学ぶ際、すんなりと吸収できそうです。

今回は、東京は飯田橋にある「語学教材専門店 ネリーズ」で英語絵本の読み聞かせの会があると聞き、おじゃましてきました。はたしてどんな世界が待っているのか、たのしみです。

熱気にあふれる読み聞かせ会場

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「ネリーズ」に一歩足を踏み入れると、たくさんの人の熱気に驚かされました。
おそらく言葉をはなし始めたくらいの幼児から小学校入学したてくらいの子供まで、およそ30名ほど。そして、そのお父さん、お母さんが会場を埋めていました。

今日、読み聞かせをしてくださるのは、大江パトリシア先生。
英語指導者にして、ご自身でも英語の絵本を何冊も描かれています。

さっそく始まった読み聞かせ会。それは、予想に反して、とてもパワーあふれるエネルギッシュなものでした。

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リズムに乗って!おもわず英語が飛び出す会場

単純な単語を、リズムをつけて何度も、何度も、身体を使って、シャワーのように注ぎ込みます。
これには子供たちも大盛り上がり。ニコニコ笑いながら、パトリシア先生と一緒に単語を口ずさんでいきます。

今回の絵本は3つ。どれもパトリシア先生と中村麻里先生さんの共著です。

『リズムとうたでたのしむえほんシリーズ Milkshake Shake』
『リズムとうたでたのしむえほんシリーズ Can We Be Friends?』
『リズムとうたでたのしむえほんシリーズ A Trip to Grandma’s House』
(3冊ともに、mpi 松香フォニックス社刊)

まずは、『Milkshake Shake』。

milkshake-shake

(出典:英語教育のmpi

牛の親子が、ミルクの入ったカップににイチゴやチョコレートをいれて、シェイクする。すると、素敵な飲み物に! というストーリー。

実際にカップを用意して、振りながら「Shake,Shake,Shake! Milkshake,Shake!」と繰り返すリズムの楽しさに、子供たちも一緒に「Milkshake」!
もう、「Milk」「Shake」という単語は覚えてしまったみたいです。
さらに、実際に身体を使って読み聞かせるので、「Shakeとはどういうことか」が、すんなり頭に入ります。

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次に読まれたのは、『Can We Be Friends?』。この作品は、猫と亀というまったく別種の文化を持つ動物の子供が偶然出会うところからはじまるストーリー。

can-we-befriends

(出典:英語教育のmpi

どうすれば、お互い楽しく遊べるか? 最初はなかなかうまくいきませんが、身体を動かしているうち、だんだん楽しくなって来て、というお話です。

パトリシア先生の絶妙な語り口で、子供たちは飽きてしまうこともなく、物語りの世界に引き込まれていきます。
自己表現(I can swim! 等)を取得することに役立つように構成されているとのことです。

最後は『『A Trip to Grandma’s House』』。

a-trip-to-grandmas-house

(出典:英語教育のmpi

熊の家族がおばあちゃんの家へ行く途中、自然界には様々な危険がいっぱい。
それを、○(circle)や△(triangle)といった「形」が助けてくれます。
冒頭の『Milkshake Shake』同様、おなじフレーズを何度も繰り返すことで単語や構文を覚えていくスタイル。
この本では、風など自然について、○(circle)や△(triangle)など形についての単語を、自然と吸収できます。

単語の正確な意味を理解している子供は少ないのかも知れません。それでも、物語りの世界に引き込まれてしまうのは、絵本の持つ力、そしてパトリシア先生の魅力なのでしょう。

紙芝居からはじまった、英語絵本読み聞かせ

大盛況のうちに終わった会の熱気も覚めやらぬ中、読み聞かせを実演された大江パトリシア先生にお話を伺いました。

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「読み聞かせ」というので、もっとおとなしいものを想像していたのですが、まさにエンターテイメントでしたね。

なんども、リズムに乗せて、暗記するのではなく自然と覚えるように。そこにストーリーが加味されて、自然と英語を覚えていけるようになっています。

さらに、ご自身で執筆もされているのですよね?

ええ。元々、個人で英会話の教室を開いていて、どうすれば英語の基本的なところを教えられるか、と模索する中、自作の紙芝居を使って教えたことがありました。それが、いまの活動の出発点でした。
教科書を読むだけではなかなか覚えられない単語も、紙芝居にすると「物語りとして」スッと頭に入っていくようです。

自分で絵もストーリーもつくる場合と、他の作家さんとコラボレーションする場合があります。
たとえば「ひとりぼっちのパイナップル」は自分で絵もストーリーも描きましたが、『Lily and the Moon』は、私と中村麻里先生という英語指導者2人でストーリーをつくり、絵の部分は、私が和紙と粘土でつくりました。
中村麻里先生とは、これまで4冊の絵本を共著しました。
絵もストーリーも全部ひとりでつくったのは、いままでで5冊です。

自分で話を考えて、絵も書いて、さらにそれを読み聞かせして。
もう17年になります。はじめたころは、文章を書く人、絵を描く人、読み聞かせをする人は全員別の人がやるのが一般的でした。
全部を自分でやる人はいなかったんですよ!

まず文章があって、それをわかりやすく伝えるための絵、と考えています。
なので、これからも他のイラストレーターさんとコラボした作品もつくっていきたいですね。
ただ、私の絵のファンもいるので(笑)、絵も描いていくと思いますが、基本はまず文がある、それがコンセプトです。

大江パトリシア先生の主な著作

今回読み聞かせ会につかわれた3冊以外にも、パトリシア先生には豊富な著作があります。
今日は、その中からお勧めをピックアップしました。

どの作品も「英語教育」である前に、テーマを持った物語です。
ぜひ、手に取って読んでみてください。すてきな世界に、きっと引き込まれるはずです。

『ひとりぼっちのパイナップル』

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果物屋の店頭で、パイナップルのピーターはいつもひとりぼっち。
むこうでみんなで遊んでいるバナナに声をかけても、「きみはパイナップルじゃないか!」と、仲間に入れてもらえません。
簡単な単語で、ピーター、そして他の果物たちも、どう社会的なつながりを構築していくのか、という大切なことが学べます。
これから学校生活を送る子供に、最適なストーリーです。

『Lily and the Moon』

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お月様には、てんとう虫が住んでいるんだよ。
おじいちゃんにそう聞かされたてんとう虫のリリィは旅立ちます。
リリィは、月のてんとう虫を見つけることが出来るのでしょうか?

こちらも簡単な英語で、冒険することの素晴らしさ、困難にあたったとき、前をむいて進むことの大切さを教えてくれます。

『Blue Mouse, Yellow Mouse (あおいろねずみときいろねずみ)』

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あおいろねずみの国は、なにもかもが青色。でも、きいろねずみの国では、全部が黄色につつまれています。
きいろねずみの子供が、はじめて知る、自分とは違う色に染まった世界。
世の中は、自分の価値観以外の物であふれていること、そんな中、お互いを尊重して生きていくことの大切さが学べます。

読み聞かせ会にいってみよう!

英語絵本の読み聞かせ。想像していたのとは違い、とてもパワフルで、英語のシャワーを浴びているように感じました。
頭が柔軟なお子さんには、きっと貴重な経験です。

幼少期にどれだけの体験をしたかが、以後の語学取得に大きく関わるともいわれています。
ぜひ今度の週末には、英語絵本の読み聞かせ会に参加してみてはいかがでしょう。

大江パトリシア先生の活躍の様子、出演スケジュール等は、公式webサイトで確認することができます。

大江パトリシア先生公式サイト

※こちらで紹介したネリーズ飯田橋ブックストア、または、大江パトリシア先生にお尋ねください。

ネリーズ飯田橋ブックストアでは、さまざまなイベントが行われております。 

「ネリーズ飯田橋ブックストア」の情報はコチラ>

ネリーズ飯田橋ブックストア
東京都千代田区富士見2-11-3 研究社富士見ビル1F
03-5275-6766
月~金 10:00~18:00
土日祝 定休日

(ライター:星野祐毅)

プロフィール

編集部

ライター:編集部

世界への扉は親子の絆から。
自分の子どもには世界に羽ばたいて欲しいという想い。
私たちは、海外絵本の読み聞かせを通じて、世界の文化や価値観と触れ合いながら、英語やいろいろな言語を学んで欲しいと願っています。
ピクブクLibraryには、子どもの幸せを願うママパパの想いもたくさんつまっています。
海外絵本の読み聞かせ方や、絵本選びのお手伝いができる場になれば嬉しいです。

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